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ヤマダ電機、“顧客視点の厳選アプリ”をプリインストールした7型Androidタブレット
~レノボ・ジャパンとのコラボ製品
(2013/7/11 16:16)
株式会社ヤマダ電機は、Android 4.2を搭載する同社オリジナルの7型タブレット「EveryPad」を7月12日に発売する。価格は21,800円で、WiMAX/3Gルーターの「Wi-Fi WALKER」と対象プランへの同時加入で先着5,000台に限り無料となる。
レノボ・ジャパンと共同開発したAndroidタブレットで、外観およびスペックからハードウェアは海外で発売されている「IdeaTab A3000」をベースにしたものと見られる。ただし本体色はホワイトのみ。
本製品はヤマダ電機からの申し入れで半年前から開発が進められたそうで、顧客に近い立場にいるヤマダ電機が開発に参加することで、顧客の視点に立って厳選したアプリがあらかじめインストールされている点をアピールしている。
その“4大特徴”として「音声コンシェルジュ」、「ビデオ電話/音声通話アプリ」、「手書き入力」、「ヤマダマルチSNS標準搭載」を挙げている。
音声コンシェルジュは音声検索アシスタントアプリ「mia」を用いたもので、会話をしながら音声検索をできる。例えば“焼き肉を食べたい”といった発声に対し、予算や場所などを問いかけてくるので、追加で音声入力をすることで情報を絞り込んでいける。
ビデオ電話/音声通話アプリは、Skypeを用いるもの。
手書き入力はMetaMojiの日本語手書き入力アプリ「7notes with mazec」を用いる。またスタイラスペンも付属している。
ヤマダマルチSNSは同社が展開する、「ヤマダモール」、「ヤマダゲーム」、「ヤマダイーブック」、「ピーチクパーク」などのコンテンツへアクセスするためのアプリ。EveryPadの発売を記念して、本端末からアクセスした場合限定でポイントをプレゼントするなどの発売記念キャンペーンも予定している。
また、2013年の秋頃には、「ショップミー!」と呼ばれる新サービスの開始を予定している。これは自分のショップを作れるサービスで、ヤマダモールやヤマダ.comの商品リンクや、買った商品の紹介リンクで商品を陳列できるほか、ショップ上で知り合いらとチャットを行なうこともできる。そして、一種のアフィリエイトのような手法で、ユーザーが開いたショップ経由で商品を購入したらポイントを付与するなどのインセンティブが用意される。ショップの開設はAndroid、iOS対応のアプリで行なう。
ハードウェアの仕様は、OSがAndroid 4.2、プロセッサがMediaTek MTK8125(1.2GHz、Cortex-A7クアッドコア)、メモリが1GB(LPDDR2)、ストレージが16GB、ディスプレイが1,024×600ドット表示対応7型液晶(IPS、5点マルチタッチ対応)。
インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Micro USB、microSDカードスロット、30万画素前面カメラ、500万画素背面カメラ、音声入出力。センサーにGPSなど。
バッテリ駆動時間は約7時間。本体サイズは120×194×11mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約345g。保証は2年。
本製品の発表会では、ヤマダ電機 代表取締役副社長兼代表執行役員COOの一宮忠男氏が挨拶。「お客様に近い視点にいるヤマダ電機からの“川下発想”で、お客さんにとって本当にいいものはなんだろう、と考えて開発した」と本製品を紹介。今後、同様のコンセプトで第2弾、第3弾と続ける意向を示した。
さらに同氏は、直接レノボ・ジャパンのオフィスを訪れ本製品の提案を行なったといい「レノボは世界的なPCメーカーで、開発力、技術力でもトップレベル。通信業者や流通などとのしがらみもなく、1対1でビジネスができる数少ないメーカー」と、協業相手はレノボ一本に絞って調整を進めたことを明かしている。
また、発表会にはレノボ・ジャパン代表取締役社長のロードリック・ラピン氏、UQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏も挨拶。祝辞を述べるとともに、レノボは今後もヤマダ電機との協業を深める意向を示し、UQ側は販売体制のサポートを全国の店舗で行なう姿勢を見せた。