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GoogleがNVIDIAの量子コンピューティング向けシミュレーション環境を導入

 米NVIDIAは18日(現地時間)、Google Quantum AIと連携して次世代量子コンピューティングデバイスの設計を加速すると発表した。

 具体的には、複数のHPC向けGPUを接続したスーパーコンピュータ「NVIDIA EoS」を用いて、量子デバイスの動的シミュレーションを実施する試み。量子プロセッサ内の量子ビットと環境の相互作用をシミュレーションすることで、量子デバイスの設計におけるノイズ低減を目指す。

 量子コンピューティングにおけるノイズは、熱による振動などさまざまな環境要因で発生する。これによって大量のエラーが蓄積し、量子ビット保持時間の短さと相まって、結果的に一定数の量子演算しか実行できないという制限がある。

 Googleでは、量子コンピューティングのシミュレーションに向けた「CUDA-Q」と1,024個の「H100」を接続したNVIDIA EoSを用いることで、40量子ビットを含むデバイスの包括的で現実的なシミュレーションが実行できるという。

 またNIVDIAによれば、CUDA-QとNVIDIA EoSの組み合わせによって、既存のシステムで1週間かかっていたシミュレーションの実行が数分にまで短縮できるようになるとしている。