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AMD、Zen 4/最大16コアで高コスパなサーバーCPU「EPYC 4004」

EPYC 4004

 米AMDは21日(現地時間)、エントリーレベルのサーバー向けCPU「EPYC 4004」シリーズを発表した。既存のEPYCサーバーCPUポートフォリオを補完するもので、小規模ビジネスや専用ホスティング市場向けにエンタープライズクラスの機能と優れた性能を提供しつつ、コストを最適化した高コスパモデルとなる。

 コアにZen 4アーキテクチャを採用し、最大16コアで設計されている。同シリーズはエネルギー効率が高く、信頼性のある性能を求める市場に好適とする。Xeon E-2488と比較して、EPYC 4364Pは1ドルあたり1.8倍のCPUパフォーマンスを発揮する。

EPYCのラインナップ
Xeon E-2488との比較

 TDPは65~170W、メモリチャネル数はDDR5 ECC 2チャネル、PCI Expressレーンは28レーン。Windows Server 2022のライセンスモデルに最適で、最大16コアのプロセッサでライセンスを最適化できる。

Windows Server 2022に最適

 同社はEPYC 4004シリーズの命名規則も紹介した。4桁目はシリーズで本シリーズは「4」となっている。3桁目はコア数で、2コアなら「0」、4コアなら「1」、6コアなら「2」、8コアなら「3」、12コアなら「4」、16コアなら「5」となっている。

 2桁目は性能を示し、基本数字が高いほうが性能が高いことを示す。現在使われている数字は8/7/6/5/4/3/2/1のみで、9は保留されている。1桁目は世代で「4」ならZen 4世代を示している。後ろのアルファベットは、「P」がシングルソケットのみの対応、「X」が3D V-Cache搭載であることを意味している。

EPYC 4004シリーズの命名規則

 リリース時には4コアの「4124P」、6コアの「4244P」、8コアの「4344P」、「4364P」、12コアの「4464P」、「4484PX」、16コアの「4564P」、「4584PX」の計8個のSKUを用意する。

EPYC 4004シリーズのラインナップ