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NVIDIA、999ドルのGeForce RTX 4080 SUPER。Twitch配信やG-SYNC周りも強化

GeForce RTX 4080 SUPER

 NVIDIAは、コンシューマ向け最新GPU「GeForce RTX 40 SUPER」シリーズを3製品を発表した。米国での発売時期および価格は、「GeForce RTX 4080 SUPER」が1月31日発売/999ドル、「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」が1月24日発売/799ドル、「GeForce RTX 4070 SUPER」が1月17日発売/599ドル。

 現行のGeForce RTX 40シリーズの追加製品にあたるもので、それぞれSUPERの付かない無印版から性能を引き上げたモデルとなる。なお、既存のラインナップのうち、RTX 4080とRTX 4070 Tiについては、SUPER付きモデルに今後置き換えられる。

 GeForce RTX 4080 SUPERは、4Kフルレイトレーシングのゲームプレイや生成AIの高速化などの用途に好適とする。シェーダの演算性能は52TFLOPS、RTコアは121TFLOPS、Tensorコアは836AI TOPSを発揮。メモリは16GB GDDR6Xで、帯域幅は736GB/sと広がった。TGPは320W。GeForce RTX 3080 Tiと比べ、2倍の性能を発揮できる一方、TGPを30W抑えており、電力効率を大幅に改善した。

 GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、1440p解像度で144Hz以上の高リフレッシュレートを目指す環境に好適なGPU。無印版と比べ、メモリインターフェイスは192bitから256bitへと拡張。メモリ容量も12GBから16GBへと増量された。シェーダの演算性能は44TFLOPS、RTコアは102TFLOPS、Tensorコアは706AI TOPSを発揮。TGPは285W。GeForce RTX 3070 Tiと比べ、2.5倍の性能を発揮できるとする。本製品はFounder's Editionが用意されない。

 GeForce RTX 4070 SUPERは、コア数を20%増加し、性能を引き上げたGPU。前世代のGeForce RTX 3090より高速だとしている。シェーダの演算性能は36TFLOPS、RTコアは82TFLOPS、Tensorコアは568AI TOPSを発揮。メモリ容量は無印版と変わらず12GB GDDR6X、帯域幅は504GB/s、TGPは220W。

パートナーのGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載カード
GeForce RTX 4070 SUPER

新たな垂直同期技術のG-SYNC Pulsarが登場

 また、可変リフレッシュレートや可変オーバードライブ技術などを組み合わせることで、ブラーを低減する「G-SYNC Pulsar」を新たに発表。スタッタリングやテアリングを抑えつつ、動いている物体を従来より4倍クリアに表示できるという。

 説明によれば、360Hz駆動のモニターでG-SYNC Pulsarを使用した場合、何もせず1,000Hz駆動のモニターに表示した場合と同程度、ぼやけず鮮明に表示できるという。対応製品としては、ASUSの「ROG Swift PG27」シリーズが2024年後半にも発売される予定だとしている。

異なる画質設定で最大5ストリーム同時にTwitchへ送れるように

異なる画質設定で最大5ストリームをTwitchに同時に送れるように

 加えて、NVIDIAとTwitch、OBSが連携し、GeForce RTXシリーズGPUで新たに利用できる機能を発表。異なる解像度や画質のストリームを最大5つまで同時にTwitchに送信できるようになる。これにより、視聴者はデバイスに最適な解像度や画質で配信を視聴できるようになるという。

 さらに、4K解像度およびAV1コーデックを用いたTwitchへの配信機能もテストを実施予定で、こちらはGeForce RTX 40シリーズGPU搭載マシンでのみ利用できるという。

GeForce NOWにOverwatch 2などが登場。1日利用権も

GeForce NOWでOverwatch 2などがプレイ可能に。1日利用権のDay Passも今後追加

 そのほか、クラウドゲームサービスのGeForce NOWにおいて、ActivisionやBlizzardのゲームタイトルが順次追加。「Diable IV」や「Overwatch 2」といったタイトルが近日中にプレイ可能となる。

 さらに、G-SYNCの技術を活用してより低遅延かつスムーズなゲームプレイを実現するモードや、一部スマートフォン向けの1440p解像度でのゲームプレイ、2月にはUltimateおよびPriorityメンバーシップを1日間利用できる「Day Pass」も提供予定。また、日本国内では今春からKDDIに加えてNVIDIAによるサービス運営も開始される。