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Google検索の広告経由でMacに感染して仮想通貨などを奪うマルウェア
2023年9月7日 15:55
アンチマルウェアソフトの開発を手掛ける米Malwarebytesは、Google検索の広告経由でフィッシングサイトに誘導し、Atomic Stealer(AMOS)と呼ばれるマルウェアをダウンロードさせる事象を公式ブログにて紹介し、ユーザーに注意を促している。
AMOSは、2023年4月に登場した、主に暗号資産を標的とするmacOS用の情報窃取型マルウェア。ブログでは、チャート分析ツール「TradingView」のWebサイトになりすました偽サイトに誘導し、AMOSを含んだファイルをダウンロードさせる事象が紹介されている。
TradingViewの偽サイトでダウンロードしたファイルには、macOSのソフトウェア「Gatekeeper」をバイパスしてアプリを実行する手順が含まれており、これに従って偽のTradingViewアプリを実行すると、アプリにバンドルされたAMOSにより、Macのユーザーパスワードを入力するまで要求され続けるという。
パスワードを入力してしまうと、AMOSにより仮想通貨ウォレットなどのデータを含む情報が盗まれる。なお、偽のTradingViewアプリはAdHoc署名が施されているため、パスワードの要求を取り消すことはできないという。
同社はマルウェア対策として、新しいプログラムを実行する前にソースを再確認することを推奨しているほか、新しいアプリを広告経由でダウンロードする際は、公式Webサイトに直接アクセスしなおしてダウンロードするか、サイトの作成時期を確認するなどして広告ページが偽物ではないか確認するよう呼びかけている。