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SFリーグ参加全9チームインタビュー。明日発売の「ストリートファイター6」で7月から開催

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023公式サイト

 2023年6月2日、格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズの最新作「ストリートファイター6」が発売となる。前作の「ストリートファイターV」が2016年2月頃発売なので、7年ぶりの新作だ。これにあわせて、毎年開催されているチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023(以下、SFL2023)」が7月から開催される。

 すでにストリートファイター6を使う事と、参加チームに従来の8チームに加えて関西の「CYCLOPS athlete gaming OSAKA」が新たに加わり、全9チームで雌雄を決する事まで決定していたが、5月11日に出場選手全36名が発表となった。それにあわせ、メディア向け合同インタビューが行なわれ、参加選手たちと直接話ができる機会を頂いたので、その時の様子をご紹介したい。

 なお、選手たちへのインタビューは複数メディア合同で取り行なわれたほか、インタビュー締めの1カットはプロカメラマンの志田彩香氏によるディレクションに相乗りさせて頂いた点を添えておく。また、これ以降は選手たちの敬称は略している。

 今回のメンバー発表で最も衝撃だったのは2022年度リーグまで毎回参戦していた梅原が今年の1stステージは不参加という報だろう。GAME Watchのニュースでも見出しに書かれるほどの衝撃だったが、本人のTwitch配信などを見ていると、自身のやっていきたい事と、オファーを出したチームとの条件面などで折り合いがつかないなどの事情があったほか、チームの垣根なしで、いろいろなプロゲーマーたちと「ストリートファイター6」を楽しみたいという考えもあるようだ。

 そのほかのニュースとしては、2022年度不参加ながら、今回復活を遂げた選手も多い点が挙げられる。健康上の理由から休んでいたりゅうせいがFAV gamingに復活したほか、リアル業務などの事情で不参加だったというオニキも今年は名古屋OJA BODY STARに復帰している。また、2022年度不参加だったキチパも今年は広島 TEAM iXAのメンバーとして参戦する。

 ユニークな事例として、立川は2021年度に別チームで出場したが、2022年度は不参加ながらGood 8 Squadのスパーリングパートナーとして1年行動を共にしていた。それが2023年度はついに正式なGood 8 Squadメンバーの一員として見事に復活を果たした。

 チーム的な事情から別チームでの参戦となったのが、DetonatioN FocusMeで参戦するふ~どと、名古屋OJA BODY STARで参戦する鶏めしだ。

 そして何といってもこれまでのSFLでは毎年傭兵として出場し、2022年度はGood 8 Squadに助っ人として出場し、見事にSFL世界一を勝ち取った立役者の1人でもあるどぐらが、自身の所属していた「CYCLOPS athlete gaming OSAKA」のチーム初参戦と共に、同チームの所属として参戦する点もかなりの衝撃だった。

 また、格闘プロゲーマーとしては実力も知名度も申し分ないが、これまでSFLに関しては出場の機会に恵まれなかった選手が多く初出場する点も衝撃だ。ACQUA、かずのこ、KEI.B(以前はバンババンの名前で活動)、GO1、ササモ、じゃじい、フェンりっち(あいうえお順)と、「ストリートファイターV」以前から活躍していたベテラン選手や、5から始めた若手選手、他ゲームの世界大会で優勝するなどの実績を残した中堅選手などもおり、これまでのSFLとは異なるバトルがより多く楽しめそうだ。

 なお、各チームともメンバーの入れ替えが発生する中、魚群と忍ism Gamingについては、2022年度リーグ参加メンバーがそのまま参戦する。特に魚群は現在のチームオーナー制になってからずっと同じメンバーでSFLに挑戦し続けており、こうしたチームメンバー同士の連携の強さが、大会でどのように影響を与えるかは注目のポイントの1つと言える。

 そして、今回の新ルールの1つである「2ステージ制」では、9チームの総当たり戦である1stステージ終了後、上位6チームが「2ndステージ」に進出する事になるのだが、この際に各チーム毎1名につき、登録選手が変更可能な入れ替え制となっている。そのため、今回の36名に含まれなかった選手が次の2ndステージから参戦する可能性もある。

魚群: スタートダッシュに自信あり!

「魚群」のメンバーは左から、水派、もけ、まちゃぼー、マゴ

 リーダーのマゴはチームの特徴と見所について「魚群の特徴と言ったら、もけとかまちゃぼーや自分はたくさんのタイトルをやってきたプレイヤーでもあるので、新作タイトルには結構強いチームなのかなって思います。見所としては、スタートダッシュって意味でのキャラ攻略はすごく特徴的なものを各々出せるんじゃないかなと思っています」と語る。

 5月の時点で考えている使用キャラクターについてマゴは「現状で使いたいなと思ってるのはキャミィとジュリですよね。チーム4人いるんで、キャラ被りはないようにっていう風なコンセプトでやってます」とした。

魚群のリーダー、マゴ

 まちゃぼーは「僕多分自分で言うのもアレなんですけど、多分器用な方なので、キャラ変更がすぐにできるタイプなので、みんながやらないキャラかつ、自分のハイスタンダードなキャラを取ろうかなと思っています」とした。

魚群、まちゃぼー

 もけについては「僕が検討しているのは、マノン。今、体験版でずっとやってて、システムとの相性でどういうキャラが強いかっていうのを考える時だと思っていて、出ている情報とかで照らし合わせてるとマノンが強いのかなって。なおかつ、特徴的なキャラで、チームメンバーもあんまり選ばなさそうなキャラなのかなっていう風に思ってるので、マノンを選びたいなと思ってます」とマノンへの熱い思いを語った。

魚群、もけ

 水派は「使用するかわかんないんですけど、気になってるキャラで言ったらJPが完全に新しいキャラでなんか結構トリッキーなイメージがあるので、触ってみたいなって思ってます」とシンプルに回答。

魚群、水派
魚群メンバーの締めのショット

Good 8 Squad: 新メンバー立川の選ぶキャラはクラシック操作のダルシム!? ガチくんラシードの途中参戦はあるのか?

「Good 8 Squad」のメンバーは左からカワノ、ガチくん、ぷげら、立川

 リーダーのガチくんはチームの特徴と見所について「うちは4人中3人は変わらずで、今年から立川が選手として入ったチームです。去年(SFL 2022)スパーリングパートナーで1年立川と一緒にやってきて、今回は選手として起用しています。こういう形でもSFLに参戦できますというのを見せられたかなと思います」とシンプルに返す。

Good 8 Squad、ガチくん
Good 8 Squadのインタビュー中の様子

 5月の時点で考えている使用キャラクターと操作方法について聞かれると、立川は「僕は一応今、モダンをめちゃくちゃ触っていて、キャラはダルシムを使うつもりです。ただ、ダルシムは多分クラシックの方が強そうだと思ってるんで、ダルシムのクラシックが当たりだったらそのままやろうと思いますし、そうじゃなかった時には、なんかモダンで強そうなキャラを選ぼうかなとは思ってます」とし、モダン操作に定評があり、今回のインタビューでも一部から注目されていた立川が、ここであえてのダルシムチョイスでさらにクラシックメインというのは意外な印象を受けた。

Good 8 Squad、立川

 ぷげらは「僕はジュリと、JPに結構注目していて、この2キャラを主軸に考えようかなと思ってます。操作はとりあえず全部クラシックで統一しようと思っています。これからどんな発見があるか次第で変わるかもしれないですけど、今のところだとクラシックでいいかなと」とクラシック統一の見解だ。

Good 8 Squad、ぷげら

 これを受けてガチくんは「操作については僕もクラシックでプレイしていくつもりです。ストリートファイター6が割と前に出て攻めるゲーム性なんかなって思うので、攻めっ気のあるキャラクターを使いたいなと思ってます」と操作方法はクラシックメインでいくとコメントした。

 使用キャラについては「ラシードが発表されたんで、出たらラシードをちょっとやってみようかなと思っています」と早速発表された追加キャラのラシードについてもコメントした。

 カワノは「僕は今まで使ったことないタイプのキャラを使ってみたいなって思ってるんですよね。ガイルとかエドモンド本田とかザンギエフとか、なんかそういう溜めキャラ系とかコマンド投げキャラ系に興味がありますね。モダンかクラシックについては強そうな方を使いたいなと思っています」とした。

Good 8 Squad、カワノ
Good 8 Squad、メンバーの締めのショット

CYCLOPS athlete gaming OSAKA: リーグ最注目チームのライバルは魚群!?

「CYCLOPS athlete gaming OSAKA」のメンバーは左からGO1、フェンりっち、どぐら、かずのこ

 チームの特徴と見所についてGO1は「特徴としては同い年の選手が3人いて、すごい仲のいい4人なので、チームワークは抜群かなっていう風に思います。あとは、みんなそれぞれが他のゲームで世界的に活躍しているプレイヤーなので、本当にゲームが得意な4人が集まったかなって思っています」とした。

 ここで記者からは、違うゲームをプレイしてきた選手が集まった事の利点や心配な部分について聞かれるとGO1は続けて「ストリートファイターシリーズ」と言えば、やはり地上戦がメインになってきます。その点で言えば、多分カプコンゲーム出身の方たちが長けているのかなって思うんですが、僕たちはシステムとかをうまく攻略するのが得意だなので、攻略で勝てるようにやっていこうかなと思っています」とシステム攻略について自信を見せた。

CYCLOPS athlete gaming OSAKA、どぐら

 5月の時点で考えている使用キャラクターと操作方法について聞かれると、どぐらは「ジェイミーに注目しています。先日行なわれたベータ版でジェイミー使ってた人たちから、まだちょっとわかんないとか物足りないみたいな声が結構大きかったんで、もしかしたら、結構狙いどころなのかもなって思ってます。競争率の高いキャラより、使用人口が少ないかもなっていうキャラをやった方が勝率高いなと思ってるんで」とした。

CYCLOPS athlete gaming OSAKA、かずのこ

 かずのこは「僕はいろんな格闘ゲームでスピードが速くてクセが強いキャラクターっていうのを使ってきてるんで、やっぱキンバリーがかなり気になっています。あとはまだ使ったことないんですけどキャミィですよね。多分スピードタイプで、ガンガン攻めていくキャラなら自分のスタイルに合っているかなっていうので、この2キャラが候補に入ってます」とした。

CYCLOPS athlete gaming OSAKA、フェンりっち

 フェンりっちは「ほかのゲームやるときも、最初は見た目とか、インパクトのあるキャラから入るんですが、今回マリーザがすごそうな性能で見た目が好みなので、最初の方は使っていきたいなと思います。今回、パリィが非常に強くて、それに対してなんか通常技だとリスクを負わせにくいんですが、投げ技だと大ダメージを取れます。マリーザは投げ技を持っているキャラなので、そこら辺をうまく突き詰めていくと、パリィが対戦のキーになるのかなと思います」とマリーザを活かした戦略含めて熱い思いを語った。

CYCLOPS athlete gaming OSAKA、GO1

 GO1は「僕は強いキャラクターをとにかく選ぶ主義なんで、今気になってるのはジュリですね。あとはJPも狙ってます。多分ジュリはおそらくあのまま出るとトップ層に入り込んでくるかなと思うので注目しているのと、JPみたいな遠距離で戦うキャラクターも好きなので、この2キャラに注目しています」とした。

CYCLOPS athlete gaming OSAKA、メンバーの締めのショット

Saishunkan Sol 熊本: Shutoの意外な志向が明らかに。初出場ササモの活躍にも注目

Saishunkan Sol 熊本のインタビュー中の様子。メンバーは左からササモ、ひぐち、Shuto、ネモ

 チームの特徴と見所についてリーダーのネモは「チームの見所は、やっぱり若いチームっていうのはあるんですが、今年はIBUSHIGINとパートナーシップを提携して合同で練習するところなどが他のチームとは異なる取り組みですね」とした。

Saishunkan Sol 熊本、ネモ

 1カ月という短い期間での大会に向けてのチームの取り組みについてネモは「難しいですね。みんなとりあえず、自分のキャラを早く探そうていう感じだと思いますけど、その中でコミュニケーションをどれだけ取ってストリートファイター6にどれだけ早く適応するかっていうじゃないかなとは思います」とした。

Saishunkan Sol 熊本、ササモ

 5月の時点で考えている使用キャラクターと操作方法について聞かれると、ササモは「僕は今DJをクラシックで使おうと思っています。ただ、実際に発売されてからチェックする事になると思うんですけど、モダンの方が強いキャラクターっていうのも存在するとは思うので、DJをどちらかで使いつつ、サブキャラにモダンで行くキャラを用意してみたりだとか、逆にDJがモダンであれば、クラシックで活きるキャラを用意してみるとか、とりあえずそういう感じでやっていこうとは考えています」とした。

 ひぐちは「僕はVでガイル使っていて、6が出てからリーグ開催までの期間がものすごい短いですし、前の経験を活かせるっていう意味で、とりあえずガイルでクラシックを使おうと思っています。だんだん年月を重ねてくとキャラクターの強い弱いとかもはっきりしてくると思うんですが、みんな多分新しいキャラクターとか触ると思うので、そこで最初ちょっとリード取れるのかなっていうのも含めてガイルですね」と、スト5での経験を活かす方向で検討しているようだ。

Saishunkan Sol 熊本、ひぐち

 Shutoは「マリーザですね。本当にただ見た目が好きなだけで、性能もまだよく分かってないんですけど、ガタイがいいキャラが好きなのでマリーザ。操作方法についてなんですけど、ちょっと自分はモダンには否定的です。というのも立ち回りで使える技が減っちゃうし、限定的なテクニックがすごい多いんです。他のプレイヤーも今、モダンで練習していて苦戦してそうで、リーグが始まるのも早いですし、1カ月やって間に合わなかったってなった時に、失うものが大きいんで、とりあえず今年はクラシックでプレイしようかなと思ってます」と慎重な考えを披露した。

Saishunkan Sol 熊本、Shuto

 ネモは「とりあえずJPを使ってみようかなって思ってますね。やってみてダメそうだったら、早めに移行する感じでいこうかなと思ってます」とした。

Saishunkan olL熊本、メンバーの締めのショット

忍ism Gaming: 藤村はパリィの匠? 早くも攻略の解析が進む優勝候補の一角

「忍ism Gaming」のメンバーは左から藤村、ジョニィ、ももち、ヤマグチ

 チームの特徴と見所についてリーダーのももちは「去年と引き続きメンバーが一緒というところで、去年も同じようなこと言ったと思うんですけど、やっぱりチームワークですね。うちはずっとSFL以外も同じメンバーで一緒に活動をしているので、そこでお互いの信頼感とか、それぞれの特性を知ってたりするんで、それがSFLの中でいい形で発揮できるんじゃないかなっていうのが特徴であり、強みかなと」とした。

忍ism Gaming、ヤマグチ

 5月の時点で考えている使用キャラクターについて、ヤマグチは「元々、Vとか4でも道着系のキャラ、いわゆるスタンダード系のキャラで、バランスがいいキャラクターを使っていたので、6でも同じように、たとえばルークだったりとか、あとは見た目が好きなんでジェイミーとかも強かったら使いたいなって思っています」とした。

忍ism Gaming、ももち

 ももちは「やっぱりずっと使っていた、魂のキャラ、ケンがいるのでケンを使いたいと思ってます。新キャラクターは、見た目だとジェイミーがかっこいいなと思います。あとはマリーザーもすごく性能が面白そうなんで、その2キャラクターは気になってますね」と分析した。

忍ism Gaming、ジョニィ

 ジョニィは「リーグ開始が、ゲームが発売してから1カ月ということで、新たな挑戦をするよりは、Vで使っていたかりんやGなどと同じようなキャラクターを使う方が多分良さが出ると思うんですよね。それで言うとスピーディなキャラクターとか、逆にどっしり、こう強いコマンド投げを持ってるキャラなんかがいいのかなと思うので、キャミィとかマノンとか、打撃も強くてコマ投げを持ってますみたいなキャラクターが今のとこ向いてるなと思います」とした。

忍ism Gaming、藤村

 藤村は「キャラクターに関しては、キャミィやキンバリーみたいな相手を翻弄するキャラクターを使いたいです。ただ、現状6というゲーム性においては、波動拳があるキャラクターがドライブ関連のやり取りにおいて、ちょっと有利性があるなと思っています。そこに対して、そのスピーディなキャラで対応できるんだったら使いたい」とした。

忍ism Gaming、メンバーの締めのショット

DetonatioN FocusMe: ふ~ど参戦の真相と板橋ザンギエフのザンギエフに注目

「DetonatioN FocusMe」のメンバーは左から板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、ふ~ど

 チームの特徴と見所についてリーダーの板橋ザンギエフは「ふ~どが入って、若手2人オジ2人のバランスのいい体制になりました。プレイヤーのタイプもかなりバランスがいいなって思ってますね。ただ、それをこの新しいストリートファイター6という舞台で、どういう風な盤面にできるかっていうのが最大のポイントですね」とした。

DetonatioN FocusMe、竹内ジョン

 5月の時点で考えている使用キャラクターについて聞かれると、竹内ジョンは「ジェイミーとキンバリーを使ってみたいなっていうのがありますね。どちらも新キャラで、元々結構攻めるキャラを使っていたっていうのもあって、そういう攻撃的なキャラを使ってみたいですね。あと、ラシードも出てきたら、触ってみたいですね」とした。

DetonatioN FocusMe、板橋ザンギエフ

 板橋ザンギエフは「自分は9割方ザンギエフです。いろんな話題が飛び交ってて、いいキャラだなって思ってます」とした。

DetonatioN FocusMe、ふ~ど

 ふ~どは「ダルシムとリリーが気になってる感じですね。最初にダルシム触ろうかなと思っています。遠距離キャラとか足が速いキャラがすごい強そうなシステムだなと思ってるんで、その辺を確かめる必要がありますね」とした。

DetonatioN FocusMe、ナウマン

 ナウマンは「僕はケンが気になっていますね。元々Vで最初にケンを使っていたので。スタンダードの道着キャラクターを使うのが性に合ってるというのがあります」とした。

DetonatioN FocusMe、メンバーの締めのショット

名古屋OJA BODY STAR: 全員副業プロによる大会制覇はあるのか

「名古屋OJA BODY STAR」のメンバーは左からKEI.B(バンババン)、あきら、鶏めし、オニキ

 チームの特徴と見所についてリーダーのあきらは「1番の特色はチームメンバー自体がガラっと変わったっていう点です。別チームから鶏めしを今回迎え入れてます。また、1一昨年出たたオニキが帰ってきました。そして、KEI.Bさんという別のゲーム超凄腕の名古屋出身の方を引き入れたっていうのが、今年の1番の特徴になるかなとは思います」とメンバー編成自体が特徴の1つとして語った。

 続けて「もう1つ特徴と言えることになるかと思うんですけど、自分たち4人とも兼業プロゲーマーっていう形で、SFLに出させていただいています。会えるプロゲーマーじゃないですけど、身近な存在として感じていただけるんじゃないかなと思います」とした。

名古屋OJA BODY STAR、オニキ

 5月の時点で考えている使用キャラクターについて聞かれると、オニキは「これまでVで使ってきたキャラクターたちは、6では今のところ参戦が決まっていないので、DJを使おうと思っていますとした。

名古屋OJA BODY STAR、鶏めし

 鶏めしは「6ではダルシム使おうと思っています。今までの入力方法と違う必殺技が増えていたり、今まで地上の相手に当たらなかった技が当たるようになっていたりとかを見てるだけで、触ってみたいワクワク感がすごくて、とにかく早く触ってみたいんですよね。ただダルシムは発売まで触れないので、我慢をしながら動画ばっかり見てます」とした。

名古屋OJA BODY STAR、あきら

 あきらは「自分はキャミィを使いたいなと思っています。自分が好きなクリスマスコスはないらしいですけど。キャミィが好きだった大きな理由は、動きが速いのと、飛んで降りるっていう、ストリートファイターシリーズ、においてちょっと反してるというか、硬派な地上戦を飛びで解決するっていう攻略ができるキャラクターなので、そんな点が好みなんです。ジェイミーもそれに近いし、見た目がかっこいいので、キャミィ、ジェイミーが強かったら幸せですね」とした。

名古屋OJA BODY STAR、KEI.B

 KEI.Bは「僕はケン、キンバリー、あとはJPの3キャラに興味ある感じです。攻めが強いキャラクターが好きなのが理由ですね。JPは、なんか分からん殺しができて、対策しづらいキャラクターが初年度のストリートファイターリーグは勝ちやすいんじゃないかなって理由です」と試合の勝利への貪欲さをキャラクターセレクトで示す形となった。

名古屋OJA BODY STAR、メンバーの締めのショット

広島 TEAM iXA: 復讐のキチパはザンギエフで大会を制するか

「広島 TEAM iXA」のメンバーは左からキチパ、ACQUA、ストーム久保、じゃじい

 今年のチームの特徴と見どころについて、ストーム久保は「前回とは久保以外のメンバーを総入れ替えしました。 今回、ストリートファイター6が発売してから約カ月後に大会が始まるので、 時間が使えるメンバーに優先的に声をかけさせてもらった結果、今回の面子になりました。かなり勝ちを意識してメンバーを募りましたね」とメンバー総入れ替えの理由を語る。

広島 TEAM iXA、じゃじい

 5月の段階で検討している使用キャラクターについて、じゃじいは「今のところはリュウとルークの2キャラを使いたいなと思っています。正当派で強いキャラが好きなので」とした。

広島 TEAM iXA、ストーム久保

 ストーム久保は「いろんなキャラクターを元々使えるので結構迷っています。第1候補としてはエドモンド本田、ブランカ、マリーザとかですかね。PVを見た段階で、これ1カ月間は勝てるんじゃないか、みたいな点がいろいろ見えきてるのでそういうキャラを練習します。でも、やっぱりリーグになると、みんなトッププレイヤーなので、それが通じるかは分かりませんから、製品版が出てから吟味したいと思ってます」とした。

広島 TEAM iXA、ACQUA

 ACQUAは「結論から言うとなんでもやろうと思っています。個人戦じゃなくチーム戦なんで、他のメンバーが使うキャラクターが決まってから、それを補えるようなキャラクターを選ぼうかと。あと、他の人たちはちょっと苦手だけど強いキャラがいれば、それを使おうと思ってます。とにかく勝てるキャラ、強いキャラを選ぶんですけど、見た目だけで言ったら、ジェイミーが使いたいです」とした。

広島 TEAM iXA、キチパ

 キチパは「第1候補としてはザンギエフをやろうと思ってます。そのほかは、コマ投げ持ってるのが大前提でマノン、ジュリ、マリーザ、エドモンド本田も一応入るかなぐらいです。とりあえず一通り触ってみて、自分のスタイルに1番合ってそうなキャラからやろうかなと思ってます」とコマ投げキャラ重視のスタイルを語った。

FAV gaming: 2年前の優勝チームメンバーが再集結

「FAV gaming」のメンバーは左からボンちゃん、sako、りゅうせい、ときど

 チームの特徴や見どころについてリーダーのsakoは「2年前に結成して優勝したチームを今回再結成しました。すでにこの4人でしっかりと練習した時期があるんで、まとまりについては大丈夫です。ただ、問題なのが、ストリートファイター6という新しいゲームにどう対応していくかっていうところ。とは言え、みんな経験者なんで、そこまでは心配してないかなと。みんなしっかり自分の練習方法とか知ってると思うんで、僕も含め勝てるチームじゃないかなと思ってます」と自信を見せた。

FAV gaming、ときど

 5月の段階で使ってみたいキャラクターについてときどは「まず気になってるのはケンですね。体験版もあんまり触れていないのもあって、ルーク、リュウっていう体験版ですごい使われているキャラクターよりも、これまで触れなかったキャラクターを使っていった方が、多分、最初の1カ月ぐらいだと、自分ならではの動きを出せて、勝率にもそこは貢献できるんじゃないかなと思っています。あと、豪鬼の経験も活かせますね」とした。

FAV gaming、りゅうせい

 りゅうせいは「僕が気になってるキャラはマノンです。元々演劇見たりとか、ミュージカル見たりするのがすごい好きだったんで、マノンのキャラ設定とか見た目が個人的にはツボに入りました。製品版が出て、真っ先にやり込みたいなと思っています」とのこと。

FAV gaming、sako

 sakoは「僕が気になってるキャラクターは、JPとジェイミーですね。JPは見た目がめちゃくちゃかっこいいんで。今までの僕は、女の子キャラを使ってるイメージのがすごく強いかと思うんすけど、実はそんなことなくて、影ではすごいおっさんキャラとか、じいちゃんキャラとか、めちゃくちゃ大好きなんです。今回、JPとかジェイミーとか、おっさんでかっこいいキャラ出てくれるっていうのはすごいうれしくて、多分その2キャラは真っ先に触るかと思います」とした。

FAV gaming、ボンちゃん

 ボンちゃんは「ルークに注目してます。体験場で今でも十分に練習ができるキャラっていうのがすごいありがたい。6の主人公キャラクターなので、主人公なら強さは大丈夫だろうというのもちょっとあります。」とした。SFL2022では多くの選手たちがルークを使っていたが、6移行に際して、ここまで明確にルーク継続を明示した選手はおらず、またそれを明確なアドバンテージとした選手も少ない。

FAV gaming、メンバーの締めのショット

モダン? ドライブインパクト? 勝利の鍵はどこにあるのか

 以上、全9チームのインタビューの模様をざっくりとレポートした。興味深いのは操作方法について、ほとんどの選手がクラシックを中心に考えているが、モダン操作については全く無視するスタンスの選手もいれば、キャラによっては強みが出そうと慎重なスタンスを持つ選手も多く、いずれにせよ、多くの選手たちがモダン操作にも注目しているのが伺えた。

 注目のチームや選手についても興味深い。殆どのチームが新規参戦のCYCLOPS athlete gaming OSAKAを挙げる中で、ネモとの因縁を絡めてSaishunkan Sol 熊本を挙げた板橋ザンギエフや、旧知のベテランプレーヤーであるももちと藤村が率いる忍ism Gamingを挙げたマゴ、そのマゴ率いる魚群に注目するどぐらなど、普段ライバルでありながら仲も良い格闘プロゲーマーたちならではの相関関係を見るのは非常に面白い。

 こうした動きは今回のインタビューに留まらず、彼ら自身の生配信などをチェックしてみると、さらに深みにハマるのがとても楽しいのでおススメしたい。

 情報収集についても話を聞いていると各チームともここぞという切り札は恐らくチーム内だけでのシークレットとし、オフライン練習回などで知見を深めていくものと思われる。発売前の段階では全く想像もつかないが、大会でどのような展開を見せるのか、各チームのやりこみなどに期待したいところだ。