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Google Chrome 110配信。NVIDIA GPUによるYouTube超解像が有効に

 Googleは、Webブラウザの最新安定版「Chrome 110.0.5481.78」を一般向けに配信開始した。なお、ごく少数のユーザー向けには「Early Stable」と呼ばれるバージョン110.0.5481.77が既に2月1日より配信されていた(Mac版は.77が最新)。

 Chrome 110番台では、Webブラウザ上で再生している動画をAIによって超解像処理する「RTX Video Super Resolution」機能が標準で有効にされている。NVIDIAのGeForce RTX 30および40シリーズで使える機能(20シリーズも後日使えるようになる見込み)で、Web動画コンテンツを高解像度モニターで視聴する場合などに有効だ。

 しかし、Chrome側のリリースによれば、この機能はNVIDIAコントロールパネルによって制御されデフォルトではオフになっているという。ただ、Chrome側で有効になっていても“安全”であると判断し、オンにされたようだ。NVIDIAのドライバがリリースされていない2月8日の時点では、VideoProcessorSetStreamExtention呼び出しが行なわれても動作はしない。

2月1日のEarly Stable Updateにおけるlogの中の記述

 Chrome 110.0.5481.78ではこのほか15件のセキュリティ脆弱性も行なわれており、V/Data Transfer/DevToolにおける型の取り違い、フルスクリーンモードおよびダウンロードの不適切な実装、WebRTCのアウトオブバンド読み込み、GPUのUse after free、WebUIのヒープバッファオーバーフロー、DevToolの不十分なポリシー施行、Coreにおける整数オーバーフローの問題に対処している。