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AMD、競合より安くて性能は同等以上のRadeon RX 6950 XT/6750 XT/6650 XT

Radeon RX 6950 XT/RX 6750 XT/RX 6650 XTの実売予想価格

 米AMDは10日(現地時間)、従来モデルから動作クロック向上で性能改善を図ったGPU「Radeon RX 6950 XT」、「Radeon RX 6750 XT」、「Radeon RX 6650 XT」を発表した。市場での最低価格はそれぞれ1,099ドル、549ドル、399ドル。

 それぞれ「Radeon RX 6900 XT」、「Radeon RX 6700 XT」、「Radeon RX 6600 XT」のクロック向上版となっており、ドライバの改善とともに性能が向上した。それぞれGeForce RTX 3090、RTX 3070、RTX 3060の対抗を想定しているが、競合を上回る性能を、実際の市場価格でより安価に提供することをウリとしている。

 ただし、このうちRadeon RX 6950 XTとRX 6750 XTは、「amd.com」直販による提供を行なうことで最低価格を実現するとしているものの、日本での展開については触れられておらず、GeForceより安価に提供できるかどうかは不明。

競合との価格比較
Radeon RX 6950 XTは競合の市場価格より低く、同等またはそれ以上の性能を発揮
Radeon Super Resolutionでさらなる性能向上が可能
Radeon RX 6750 XTと競合のGeForce RTX 3070の性能比較
Radeon RX 6750 XTのSuper Resolution利用時の性能
Radeon RX 6650 XTとGeForce RTX 3060の性能比較
Radeon RX 6650 XTのSuper Resolution利用時の性能

 クロック以外の仕様は従来モデルにほぼ準じており、CU数はRX 6950 XTが80基、RX 6750 XTが40基、RX 6650 XTが32基。メモリ容量は16GB/12GB/8GBとなっている。クロック向上に伴い、ボード消費電力も20W~35W程度増加している。

【表】Radeon RX 6000シリーズ性能比較
GPURX 6950 XTRX 6900 XTRX 6750 XTRX 6700 XTRX 6650 XTRX 6600 XT
ゲームクロック2,100MHz2,015MHz2,495MHz2,424MHz2,410MHz2,359MHz
ブーストクロック2,310MHz2,250MHz2,600MHz2,581MHz2,635MHz2,589MHz
メモリ動作速度18Gbps16Gbps18Gbps16Gbps17.5Gbps16Gbps
トランジスタ数268億172億111億
ダイサイズ520平方mm335平方mm237平方mm
CU数(RA数)804032
SP数5,1202,5602,048
ROP数12864
メモリGDDR6 16GBGDDR6 12GBGDDR6 8GB
バス幅256bit192bit128bit
Infinity Cache128MB96MB32MB
ボード消費電力335W300W250W230W180W160W
主な仕様。なお、Radeon RX 6950 XTの実効メモリ帯域幅は1,739GB/sとなっているが、正しくは1,793GB/s
Radeon RX 6950 XTとRyzen 7 5800X3Dと組み合わせると、GeForce RTX 3090+Core i9-12900K環境よりも高性能になる可能性を秘めている
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