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AMD、GeForce GTX 1060からの乗り換えを狙った「Radeon RX 6600 XT」

Radeon RX 6600 XT

 米AMDは29日(現地時間)、1080pゲーミングに最適と謳うミドルレンジGPU「Radeon RX 6600 XT」を発表した。8月10日より発売し、推奨小売価格は379ドル。

 上位のRadeon RX 6700 XTは1440pゲーミング向けだが、世界で2020年に出荷されたゲーミングディスプレイのうち3分の2が1080p(フルHD)であることを踏まえ、Radeon RX 6600 XTでは、1080pで高リフレッシュレートの性能を引き出せるバランスとした。

 また、Steamプラットフォームにおいて、依然としてGeForce GTX 1060がもっともシェアが高い現状、その1060からアップグレードすることで、主要なゲームで2.2から2.5倍の性能向上が図れるとする。旧モデルのRadeon RX 5700と比較しても1.4~1.7倍高い性能で、GeForce RTX 3060より高速だとしている。

主な仕様
1080pゲーミングに最適化
2020年のディスプレイ市場でフルHDが出荷数の3分の2を占める
GeForce GTX 1060より2.2から2.5倍高速
GeForce RTX 3060より高速

 さらに、GeForce RTX 3060のRisizable BARを有効にした状態よりも、Smart Access Memoryの方がよりフレームレートを向上でき、独自技術「Radeon Boost」、「Radeon Anti-Lag」、「FidelityFX Super Resolution」などでさらに性能向上できることなどが謳われている。

様々な独自技術でゲームがさらに快適に

 主な仕様は、CU数が32基、ゲームクロックが2,359MHz、Infinity Cacheが32MB、メモリが8GB GDDR6、電源が160W(PCI Express 8ピン×1)。

 搭載システムはAcer、Dell/Alienware、HP/OMENのほか、ノートPC向けではMSIとASUS、HPのOMEN、およびLenovoのLegionからリリースされる予定。ビデオカードはASRock、ASUS、BIOSTAR、GIGABYTE、MSI、PowerColor、Sapphire、XFX、Yestonなどからリリースされる。

Radeon RX 6600 XTはリファレンスは提供せず、パートナーからのボードのみとなる