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ソフトバンクとレノボ、LTE搭載11.6型Chromebookを投入。データ通信プランも

 ソフトバンク株式会社およびレノボ・ジャパン合同会社は共同で、2in1 Chromebook「Lenovo 300e Chromebook Gen 3」のLTEモデム内蔵版を22日に発売すると発表した。ソフトバンクでの独占販売となり、15日より予約受付を開始し、直営店での価格は5万7,600円。

 今回ソフトバンクが取り扱うのはLTEモデム内蔵モデルで、データ通信プランもあわせて展開。スマートフォンと通信量を共有するデータシェアプランと、データ通信専用プランを用意する。

 料金は、データシェアプランが月額1,078円(親回線に追加)、データ通信専用プランは3GBが月額990円(5年おトク割適用時)、50GBが月額5,280円。3GBプランでは、時間制の通信量無制限オプションを用意し、1時間110円、24時間550円。スマートフォンとの同時購入による割引も実施する。

3つの料金プランを用意
データ通信専用の3GBプランでは時間制無制限通信オプションも
スマートフォンとセットで購入する場合の割引も実施

 Lenovo 300e Chromebook Gen 3は、11.6型コンバーチブル2in1タイプのChromebook。MIL-STD-810Hに準拠した落下テストを実施するなど、堅牢性も確保している。

 主な仕様は、CPUがAMD 3015Ce、4GBメモリ、32GB eMMC、11.6型1,366×768ドット/10点マルチタッチ対応液晶、Chrome OSなどを搭載。

 インターフェイスは、USB 3.0 Type-C(映像出力対応)、USB 3.0×2、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、HDMI、プライバシーシャッター付き720p Webカメラ、500万画素カメラ(キーボード面に搭載)、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約289×202×19.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.34kg。3セルリチウムイオンバッテリを内蔵し、駆動時間は約10.8時間。

Lenovo 300e Chromebook Gen 3
主な特徴

小中学生の約7割は学校からPCが持ち帰れず。自宅でも使える環境を

 報道関係者向けの事前説明会では、ソフトバンク株式会社 常務執行役員の菅野圭吾氏と、レノボ・ジャパン合同会社 代表取締役社長のデビット・ベネット氏から、今回の協業や製品投入に至った経緯などについて説明が行なわれた。

(左)ソフトバンク株式会社 常務執行役員 菅野圭吾氏、(右)レノボ・ジャパン合同会社 代表取締役社長 デビット・ベネット氏

 菅野氏は、GIGAスクール構想の現状について、96.1%の公立小中学校で端末が導入されるなど、教育機関における取り組みが非常に進んでいると説明。搭載OSでみると、Chrome OSがシェアトップを確保し広く採用された。一方課題として、約70%がPCを学校から家庭に持ち帰れない状況にあるという。

 ソフトバンクでは、こういった状況に対し、今回のLTE対応Chromebookを投入。端末を持ち帰れない課題を解決するとともに、小中高卒業後も継続してChrome OSを利用してもらい、ユーザー層を広げていく狙いもあるという。

 今回の製品投入は、ソフトバンク/レノボ/Googleのパートナーシップによって実現できたもので、Google Pixelの日本市場投入を通じて得たノウハウをChromebookにも活かしていく。同社はスマートフォンや通信以外にも様々なサービスを提供しているが、Chromebookについても新たなカテゴリとして今後展開していきたいとした。

GIGAスクール端末の導入は非常に進んだ
一方で自宅に端末を持ち帰れないケースも多いという
大学生や社会人になっても継続してChromebookを使ってもらえる機会を作り、ユーザー層の拡大へ
Google Pixelで培ったノウハウをChromebookの販売にも活用

 ベネット氏は、2018年から製品投入を開始するなど、レノボが日本市場におけるChromebookビジネスのパイオニアであると説明。クラムシェルや2in1など、幅広い製品を展開しているほか、GIGAスクール構想においては、2021年には最も多くの端末を納入したという。

 様々なサービスがクラウドと連携し、PCにも常時接続性が求められつつあり、Chromebookはまさにそういったデバイスと言える。一方で、法人市場を例にとると、WWAN搭載モデルを導入しても、実際にSIMを入れて運用しているその半数程度だという。

 PCが常時インターネットに接続することで価値を発揮するためには、通信手段をセットで考える必要があることから、今回、ソフトバンクとの協業に至ったとした。

PCにも常時接続性が求められる時代に
Chromebookはまさに常時接続が必要
法人市場では、WWANを搭載していても実際にセルラー接続しているのは半数程度
テレワークやホームユース、学習など様々な用途での活用を見込む