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Intelがデスクトップ版Arcビデオカードをチラ見せ

Intel Arc Limited Edition Graphics

 Intelは3月30日(現地時間)にノートPC向け高性能ディスクリートGPU「Intel Arc A」を正式発表したが、発表会の最後の「One more things」として、デスクトップ向けArcのカードのCG画像を公開した。

 公開している動画では文字が少ないため、ここから読み取れることは少ないのだが、実装しているパーツの要点は以下の通り。

  • メモリチップは8つ。ノートPC向けと同じACM-G10であるならば、バス幅は256bit
  • 電源フェーズは7基か
  • ヒートパイプが4本搭載されている
  • モニター出力はHDMI×1、DisplayPort×3
  • ファンは2基でデザインはGeForce RTX 2080 Founders Editionに似ている

 一方、このCGで大きく抜けている情報が、PCI Expressの補助電源である。PCI Expressバスから供給できる電力は75Wまでとなっているため、このクラスのハイエンドGPUを駆動させるためには外部電源が欠かせないと思うのだが、CGを見る限り側面や前面に搭載されていない。よってこのCGのまま最終デザインになるとは考えにくい。

 最後には、この「Intel Arc Limited Edition Graphics」が2022年夏に登場するとの文字列がある。Intelから直接販売されるのがこの「限定版」にあたり、ボードパートナーから別デザインのものが出荷される可能性があるが、詳しいことはまだ何も分からない。

ボード上に部品が実装されていくという演出のCG
チップのサブストレート上に「TL7」といった文字列があり、ノートPC向けのハイエンド「ACM-G10」と同じだ
基板は比較的余裕のあるレイアウトである
補強用のフレームが装備されている。ここからはメモリチップが8つで、電源フェーズが7基になることが分かる
ヒートパイプは4本。モニター出力はHDMIが1基、DisplayPortが3基
ヒートシンクの作りにこだわっているように見える。このあたりはXeon Phiに共通するところがある
銀色のファン
このあたりはなんとなくGeForce RTX 2080 Founders Editionを彷彿とさせるデザインだ
側面にはLED入りのIntel ARCロゴ
バックプレートはARCを示す弧のデザイン