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国産Linux「MIRACLE LINUX 8.4」が10月4日に無償提供。終了したCentOSの後継に最適

 サイバートラスト株式会社は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 8.4をベースに開発した国産Linux OS「MIRACLE LINUX 8.4」を10月4日より無償提供開始する。

 CentOSはRHELの派生ディストリビューションであり、国内でも多数の企業が利用していたのだが、2020年末にCentOS Projectより、CentOS 8を最後にRHELクローンのCentOS新板リリースを行なわないことが発表された。

 サイバートラストはCentOSを利用中の企業ユーザーに向け、システムの運用継続を支援する方針のもと、従来有償で提供していたMIRACLE LINUXを8.4からライセンスフリーとして公開することを決めたとしている。

 MIRACLE LINUX 8.4ではCentOS 8からの移行ツールがあり、OSのインストールのし直しや最新版へのアップデートを行なうことなくMIRACLE LINUXに移行可能。RHEL 8.4のクローンであるため、CentOS 8ソフトウェアの構成を含めて同等の運用を継続できるとしている。

 なお、希望する企業ユーザーには有償サポートサービスを提供し、長期のLinuxシステム環境の運用を支援するとしている。

 今後のロードマップとしては、8.6を2023年9月、8.8を2024年9月、8.10を2025年9月にリリース予定。8系のサポート期間は標準で2030年1月まで、延長は2032年1月まで行なう。