ニュース

NVIDIA、Arm CPU上で動くGeForce RTXをデモ。レイトレとDLSSが動作

MediaTekのArm CPU「Kompanio 1200」とGeForce RTX 3060上で動く、Wolfenstein: Youngblood

 NVIDIAは19日(現地時間)、現在開催中の「Game Developers Conference」において、MediaTekのArm CPU「Kompanio 1200」とGeForce RTX 3060を組み合わせ、実際のゲームでリアルタイムレイトレーシングやDLSSが動作する様子を披露した。

 デモに用いられたのは、Bethesda SoftworksおよびMachineGamesが開発したFPSゲーム「Wolfenstein: Youngblood」と、Research Content Archiveの都市の3Dデモ「The Bistro」。前者はidTechエンジン、後者はNVIDIAサンプルフレームワークを使用する。

 これらは、NVIDIAがRTX SDKのサポートをArmおよびLinuxに拡大したことによって実現できたという。具体的には5つの技術が含まれている。

  • AIで低解像度画像を擬似高解像度化し、ゲーム性能を向上させるDeep Learning Super Sampling(DLSS)
  • 動的なライティングを追加できるRTX Direct Illumination(RTXDI)
  • 現実世界と同様に光が跳ね返る様子を再現するRTX Global Illumination(RTXGI)
  • ピクセルあたりの光量が少なくてもノイズを除去するNVIDIA Real-Time Denoisers(NRD)
  • アプリケーションがビデオメモリを使用する方法を最適化するRTX Memory Utility(RTXMU)

 今回のデモはこのまま商業ゲーム/アプリケーション化することはないというが、汎用性の高い技術であり、今後Arm上で開発されるゲームおよび3Dグラフィックスの基礎になるとしている。