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USB Type-Cの給電能力を240Wに引き上げる「USB PD EPR」

USB Type-Cケーブル/コネクタ仕様リビジョン2.1の中で示唆された48Vモード

 USB-IFは5月25日(現地時間)、USB Type-Cの規格においてケーブルとコネクタに関する仕様のリビジョンを2.1にアップデートし、この中で新たに48Vの電圧を追加した。これによりUSB Type-Cで供給できる電力が100Wから240Wに引き上げられる。

 現在のUSB Type-CおよびUSB PDの規格では、20V/5A、つまり100Wの給電が上限となっているが、今回のコネクタの仕様書では、新たに電圧を48Vまで引き上げられることが示唆されている。

 対応には電気的に50Vまで耐えられる「USB PD Extended Power Range(EPR)」仕様に準拠する必要があり、ケーブルにはEPRモードと互換性があることを示すビットが立てられる電気的マーカー(いわゆるeMaker)を内蔵する必要がある。

 現在、(USB PDを使わない)普通のACアダプタを使うノートPCでも、電圧は20V前後で電流量を増やす方向性のものが多いため、48Vへの対応は時間がかかりそうではあるが、実現すれば、現在の仕様では対応が難しいゲーミングノートにおいても、USB Type-Cケーブル1本で給電できる時代がやってくる。