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ASUSの最新ChromebookがAmazonで3万2,800円。USIペン内蔵10.5型着脱式

Detachable CM3

 ASUS JAPAN株式会社は、Chrome OSおよびWindows 10 Pro Educationを採用した2in1製品2機種を順次発売する。

Detachable CM3

 Detachable CM3は、10.5型デタッチャブル(着脱)タイプの2in1 Chromebook。一般向けには本日17日より(型番はCM3000DVA-HT0019)、教育/法人向けには4月中旬より発売し(同CM3000DVA-HT0010)、価格はそれぞれ5万800円、4万4,980円。なお、前者については一部店舗にて4月8日までの期間限定で、特別価格で販売する。Amazon.co.jpでは1万8,000円引きクーポンが配布されており、3万2,800円で購入可能。

 学校や企業などにデバイスを導入するさいに、ポリシーの適用や設定などを容易に行なえるゼロタッチ登録をサポート。同社によれば、国内市場向けのChromebookでは初の対応機種だとしている。薄さ7.9mmのアルミニウム合金製筐体を特徴としており、4,096段階の筆圧検知が可能なUSI(Universal Stylus Initiative)対応のASUS Penも付属。ペンは本体内部に収納可能で、収納時に充電も行なう。

 背面にマグネットで着脱できるフレックスアングルスタンドが付属。縦置き/横置きのどちらでも使える設計のスタンドで、角度調整も行なえる。キーボードについては、使用時に奥側が持ち上がって約6度傾斜するリフトアップヒンジ構造を採用するほか、1.5mmのキーストローク、17.5mmのキーピッチを確保し、入力しやすいデザインとした。また、パワフルでクリアなオーディオを実現するとするデュアル・5マグネットスピーカーも内蔵する。

 おもな仕様は、MediaTek MT8183、4GBメモリ、128GB eMMC(教育/法人向けモデルは64GB eMMC)、10.5型1,920×1,200ドット液晶ディスプレイ(タッチ/ペン入力対応)などを搭載。

 インターフェイスは、USB 2.0 Type-C、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、800万画素アウトカメラ、192万画素前面カメラ、音声入出力などを備える。

 サイズ/重量は、本体のみの場合255.44×167.2×7.9mm(幅×奥行き×高さ)/約506g。キーボード装着時は高さ/重量が13.3mm/約748g、キーボードおよびスタンドカバー装着時は同16.9mm/約915gとなる。

 バッテリ駆動時間は本体のみで約12.3時間、キーボード装着時で約12時間。

背面
キーボード部
ペンは本体内部に収納
リフトアップヒンジ構造採用のキーボード
着脱式フレックスアングルスタンドは縦置き/横置き両対応

B1100FKA

B1100FKA

 B1100FKAは、11.6型液晶搭載のコンバーチブル2in1。教育/法人向けに4月下旬より発売し、価格は4万4,980円。

 米国国防総省の定めるMIL-STD-810H準拠の試験をクリアするほか、筐体側面全体にゴム製バンパーを装備するなど、高い耐久性を特徴とする製品。キーボード部は防滴仕様で、本体底面には外れにくい特殊なネジを採用している。

 教室での利用を想定し、天板端部分にバッテリ残量とネットワーク接続状態を表示するLEDインジケータを搭載。教師から一目で端末の状態が確認できる。リモート授業向けに、AIノイズキャンセリング機能やノイズを抑えるWebカメラ、マイクミュートキーなども装備する。OSには、Windows 10 Proをベースとした教育機関向けのWindows 10 Pro Educationを採用し、本体収納型のスタイラスペンも付属する。

 おもな仕様は、Celeron N4500、4GBメモリ、64GB eMMC、11.6型1,366×768ドット液晶(タッチ/ペン入力対応)などを搭載。

 インターフェイスは、USB 3.1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、Gigabit Ethernet、HDMI、125.8万画素背面カメラ、92万画素前面カメラ、音声入出力などを備える。

 本体サイズは294.6×204.9×20mm(同)、重量は約1.4kg。バッテリ駆動時間は約10.7時間。

側面はゴム製バンパーを装備
特徴
MIL-STD-810H準拠の耐久テストをクリア
本体収納型のスタイラスペンも付属
AIノイズキャンセリング機能なども搭載

2020年はChromebookの販売数が過去最高を記録

 同社では2014年からChromebookの投入を開始。文教向けだけでなくビジネス・コンシューマー向け製品も用意し、さまざまな用途で利用できる幅広い製品ラインナップを展開してきた。文教向けでは、児童や生徒、教師にとっての使いやすさを意識した製品開発を続けており、これまでに1,500以上の教育機関で採用されてきたという。

 2020年については、GIGAスクール構想の前倒しなどの影響を受け、Chromebookの販売数が過去最高を記録。2021年についてもさらなる伸びを見込んでいるという。GIGAスクールで導入された端末をOS別にみると、Chrome OSが全体の43.8%と高い割合を占めており、今後の日本市場における端末の動向にも影響を与えるだろうとした。

 その一方、前倒しによってメーカー側の製造が追いつかない、ネットワーク環境整備が間にあわないなどといった問題も発生しており、教育機関によっては2021年3月までに導入が完了しないという声もあった。これを受けて同社では1月、GIGAスクール対象製品10万台の増産を決めている。

 今後は小・中学生向けのGIGAスクールに加え、高校生向けのGIGAハイスクールや、家庭で端末に慣れさせるアフターGIGAといった需要も見込む。社会全体の変革や多様化が進むなかで、学校でも家庭でもシームレスに学べる環境を提供できるよう、同社ではハードウェアの面から積極的にサポートしていきたいとした。

文教向けだけでなくビジネス向けにも製品を展開
ASUS製Chromebookは1,500以上の教育機関で採用
2020年はChromebookの販売数が過去最高を記録
GIGAスクールでのChrome OSのシェアは4割超
1月には高まる需要に対して10万台の増産を発表
学校でも家庭でもシームレスに学べる環境の実現へ