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iPhoneが2020年Q4で50%以上の国内シェア獲得。コロナをものともせず600万台以上出荷

 IDC Japan株式会社は24日、2020年第4四半期と2020年通年の国内携帯電話およびスマートフォン出荷台数を発表した。

 従来型の携帯電話とスマートフォンを含めた2020年第4四半期の合計出荷台数は前年同期比10.6%増の1,143.2万台で、5GをサポートするAppleのiPhone 12シリーズが牽引したとする。実際にAppleは前年同期比で13.8%増の601.5万台を出荷している。

 ベンダー別の第4四半期の出荷台数のシェアは、1位Apple、2位シャープ(141.4万台)、3位京セラ(80.1万台)、4位Samsung(78.1万台)、5位ソニー(73.2万台)となっており、Android端末は中~低価格帯の製品が前年同期比6.5%増の528.6万台とこちらも出荷台数増の要因として働いた。

 2020年の通年での出荷台数は、前年比5.9%増の3,363.3万台で、シェアは、1位Apple(1,563.7万台)、2位シャープ(447.4万台)、3位が富士通(279.4万台)とSamsung(271.1万台)の2社(1%以下の誤差は同一順位として扱うIDCの方針)、5位京セラ(251.0万台)という結果。

 1位のAppleは通年でも出荷が増え、前年比8.3%増。2位のシャープはAQUOS Sense3シリーズを中心に中価格帯の製品が好調。3位の富士通はらくらくスマートフォンシリーズがウケ、前年比5.1%増になったとする。

 IDC Japanは、2020年は新型コロナウイルス感染症の流行で外出自粛といった措置が採られたものの、結果的に7.5%減だった2019年を上回る出荷となり、回復が見られると分析。ただ、端末の平均価格の下落が続いており、シェアの少ないベンダーには厳しい情勢で、5G時代に向けて消費者の選択肢減少が懸念されるとしている。