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Intel、2020年第3四半期は減収減益。10nm製品は予想より増産の見込み

2020年第3四半期の決算概要

 米Intelは22日(現地時間)、2020年第3四半期の決算発表を行なった。前年同期比で減収減益となったが、7月の予想は大きく上回ったかたち。

 米国会計基準(GAAP)に基づく決算概要は、売上高が前年同期比4%減の183億ドル、営業利益が同22%減の51億ドル、純利益が同29%減の43億ドル、売上総利益率は同5.7ポイント減の53.1%などとなった。1株あたりの利益は同25%減の1.02ドルとなっている。

 データセンター部門(DCG)では、新型コロナウイルス感染症の影響により、業務や自宅学習をサポートするサービスの需要が続いていることから、クラウド部門の売上が前年同期比で15%増を達成。一方で、Enterprise & Government market部門やIoT、メモリ(NSG)事業では、同感染症の影響が重荷となり、売上は全体で10%減少した。

 PC関連事業(CCG)についても、リモートワークや自宅学習の継続的な需要により、前年同期比1%増となった。同社は9月、10nm SuperFinを採用した第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を投入。現在、10nmプロセス半導体を製造する3つ目のファウンダリ(米アリゾナ州)がフル稼働しており、10nmプロセス製品の出荷量は1月時点の予想から30%増となる見込み。