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次期“地球シミュレータ”にNECのスパコン「SX-Aurora TSUBASA」が採用

~5,472台のベクトルエンジンで演算能力は19.5PFLOPS

SX-Aurora TSUBASA B401-8

 NECは、同社のベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を利用した、地球環境、海洋資源、海域地震及び火山活動に関する研究開発向けの次期「地球シミュレータ」を海洋研究開発機構(JAMSTEC)から受注したと発表した。同システムの運用開始は2021年3月を予定している。

 新システムは、従来の地球シミュレータを進化させたマルチアーキテクチャ型のシステムを採用。684台の「SX-Aurora TSUBASA B401-8」(合計5,472台のベクトルエンジンを搭載)を中心に、従来システムの約15倍の19.5PFLOPSの最大理論値性能を実現し、消費電力はほぼ同等ながら、設置面積を約半分に削減した。

 同システムでは、従来では難しかった複雑なシミュレーションや、より大規模なシミュレーションを高速に行なうことが可能となり、地球環境問題の解決や地殻変動、地震発生などの未知なる因果関係の解明、自然災害の予測と対策などへの貢献が期待されている。