ニュース

Apple、5nmプロセス製造の「A14 Bionic」プロセッサ搭載「iPad Air」

iPad Air

 Appleは15日(現地時間)、ミドルレンジ向けの「iPad Air」を刷新した。国内での税別価格は64GBのWi-Fiモデルが62,800円、Wi-Fi+セルラーモデルが77,800円。256GBのWi-Fiモデルが79,800円、Wi-Fi+セルラーモデルが94,800円。発売は10月。

 新設計の筐体を採用し、iPad Proに似た外観となった一方で、本体色は従来のスペースグレーとシルバーに加え、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色を展開。従来と同じフットプリントに、大型化した10.9型ディスプレイを搭載。このためTouch IDセンサーは電源ボタン一体型となった。

 プロセッサは新開発の「A14 Bionic」となっており、同社初の5nmプロセスを採用。従来の7nmプロセス採用品と比較して集積度が向上したことで、トランジスタ数は118億に達した。

 CPUは4つの省電力コアと2つの高性能コアを組み合わせた6コア構成で、従来から40%高速化。GPUも新設計の4コアアーキテクチャで、従来から30%高速化したとしている。さらに、ニューラルエンジンは16コアとなり、秒間11兆もの処理が可能となった。さらに、機械学習を高速化するアクセラレータもCPUに内包し、従来から10倍高速化したという。

A14 Bionicの特徴

 ディスプレイは2,360×1,640ドット表示対応の10.9型IPS。フルラミネーション技術を採用し、P3色域をサポート。

 背面カメラは1,200万画素で手ブレ補正付き、4K動画撮影対応。前面カメラは700万画素。また、AirとしてははじめてUSB Type-Cとなり、最大5Gbpsでの転送に対応。デジタルカメラといった周辺機器との接続が可能になった。このほか、新たにWi-Fi 6への対応を果たしている。

 Apple Pencilに対応し、手書き入力が可能。OSもペン入力に特化したiPadOS 14となっている。さらに、iPad Air用の「Magic Keyboard」および「Smart Keyboard Folio」も、それぞれ299ドルおよび179ドルから用意される。

 本体サイズは178.5×247.6×6.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量はWi-Fiモデルが458g、Wi-Fi+セルラーモデルが460g。