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2画面に変形する回転式Androidスマホ「LG WING」。スマホ初のジンバル機能も搭載
2020年9月15日 09:50
LG Electronicsは14日(韓国時間)、6.8型のメイン画面が90度回転することで、その下の3.9型サブ画面と合わせて2画面表示が行なえる5G対応のAndroidスマートフォン「LG WING」を発表した。
見た目は通常のスマートフォンだが、上部にメイン、下部にサブのディスプレイが用意されており、メイン画面を90度回転させた「スイベルモード」を利用可能。メイン画面は横長で表示されるとともに、3.9型のサブ画面が現れる。
スイベルモードでは、1つのアプリを両方の画面で使ったり、それぞれの画面に別々のアプリを表示させるといった使い方ができ、たとえばプリインストールされているNAVER Whaleブラウザを使うことで、メイン画面にYouTubeの動画を、サブ画面にコメントやサーチバーを表示させるといったことや、地図を表示しながら電話をかけるなどといったこれまでのスマートフォンでは難しかったマルチタスク作業が容易に行なえるとしている。
搭載するカメラは、背面が6,400万画素でOIS(光学手ぶれ補正)対応の標準、1,200万画素の広角、1,300万画素の広角の3眼に加え、スイベルモード時に筐体から飛び出る3,200万画素の前面ポップカメラを装備。ポップアップカメラ使用時は、3つのメインカメラのうちの1つと同時に動作させることも可能。その場合、1つのファイルにまとめるか、アスペクト比が1:1または16:9の2つのファイルに分割保存できる。さらに、スイベルモードではサブ画面に写真/動画の編集ツールを表示させることも可能とする。
スマートフォンでは世界初というジンバル機能を備えており、6個のモーションセンサーを搭載。スイベルモードでサブディスプレイ部分を持つことで、片手持ちでも安定した撮影が行なえる。カメラアングルのコントロール、揺れとピンボケの抑制、動きながらのスムーズな撮影、最小限の上下の揺れで行なえる水平移動のパン撮影、リズミカルでダイナミックな動きを撮影できる一人称視点モードでの撮影が行なえる。
耐久性も配慮されており、筐体はMIL-STD 810Gに準拠。また、セルフィー撮影時などに誤って落としてしまうことなどを想定して加速度センサーが組み込まれており、そのさいにポップアップカメラを保護する。
そして、ヒンジ部分には油圧ダンパーが使われ、メイン画面の回転時の負荷を軽減。加えて、メイン画面の裏面は熱可塑性ポリオキシメチレンが適用され、滑らかな回転を実現しつつ、その下のサブディスプレイへの傷を防止する。ヒンジ部分は2万回の回転に耐え得るとしている。
SoCはSnapdragon 765Gで、5Gモデムの X52 5G Modem-RF Systemを搭載。メモリは8GBで、ストレージは128GBまたは256GB。2TBまで認識できるmicroSDカードスロットも備える。OSはAndroid 10.0(Q OS)を採用。
ディスプレイは、メイン画面が6.8型OLEDで20.5:9の2,460×1,080ドット、サブ画面は3.9型OLEDで1.15:1の1,240×1,080ドット。
カメラの仕様は、メインが6,400万画素/F1.8/78度/0.8μm、1,300万画素/F1.9/117度/1μm、1,200万画素/F2.2/120度/1.4μm。サブは3,200万画素/F1.9/79.6度/0.8μm。
通信機能は5G/4G LTE-A/3G、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)、Bluetooth 5.1。インターフェイスはUSB 3.0 Type-C、NFC、指紋認証センサーなどを搭載。
バッテリサイズは4,000mAhでQuick Charge 4.0+やワイヤレス充電をサポート。本体サイズは74.5×169.5×10.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は260g。本体色はオーロラグレーとイリュージョンスカイの2色。
LG WINGは10月に韓国で発売され、続いて北米と欧米に展開予定としている。