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Samsung、業界初のスマホ向け16Gbit LPDDR5チップを量産。EUV 10nmプロセスで製造
2020年9月1日 09:50
Samsung Electronicsは8月30日(韓国時間)、業界初とするEUV技術を使ったモバイルデバイス向け16Gbit LPDDR5チップ搭載DRAMの量産を開始したと発表した。
おもにスマートフォン向けに生産されるDRAMで、韓国ピョンテク市にある工場の第2ラインにおいて、同社第3世代の10nm級「1z」プロセスを用いて製造される。
16Gbit LPDDR5チップでは、6,400Mb/sの速度を実現しており、現行のフラグシップモバイルデバイスに搭載されている5,500Mb/sの12Gbit LPDDR5よりも16%性能を上回る。16GBのパッケージを使えば、5GBサイズのフルHDデータ10本分を1秒ほどで転送可能としている。
また、1zプロセスで前世代よりもパッケージサイズで30%薄型化されたため、5Gやマルチカメラ搭載スマートフォン、フォルダブルデバイスにおいて、多機能をスリムデザインに詰め込むことができるという。さらに、1yベースの前世代品であれば、8基の12Gbチップと4基の8Gbチップの合計12チップで16GBパッケージにする必要があったが、今回は8チップのみでそれが実現できる。
Samsungは16Gbit LPDDR5のパッケージをスマートフォンメーカー各社に提供し、2021年のフラグシップスマートフォン市場での存在を強化していく計画としている。