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Samsung、スマホで12GBメモリを実現するLPDDR5を量産開始
2019年7月19日 12:13
Samsung Electronicsは7月18日(韓国時間)、業界初とするモバイル端末向けの12Gbit LPDDR5 DRAMの量産開始を発表した。おもに5GおよびAI機能を備えた将来のスマートフォンに向けた製品として提供される。また、今月後半には12Gbitチップを8個組み合わせた12GB LPDDR5パッケージの量産も開始する。
12Gbit LPDDR5は、第2世代の10nmプロセスルールで製造され、データ転送速度は5,500Mbit/sを実現。現在のハイエンドスマートフォンに搭載されている前世代のLPDDR4X(4,266Mbit/s)から約1.3倍の性能向上をはたした。12GBのパッケージでは、12個分のフルHD動画(容量3.7GB)に相当する44GB/sのデータ転送が行なえる。さらに新デザインの回路により、消費電力は30%低減された。
なお、同社はより生産設備により柔軟性を持たせるために、12Gbit LPDDR5の製造を来年(2020年)にピョンテク市に移す予定であり、同年に16Gbit LPDDR5の開発も行なうとしている。