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Samsung、モバイル向け16GB LPDDR5メモリの量産開始

~下半期に1z nmプロセス製造のメモリ量産も予定

16GB LPDDR5 DRAMパッケージ

 韓国Samsung Electronicsは25日(韓国時間)、モバイル向け16GB LPDDR5 DRAMパッケージの量産開始を発表した。

 2019年7月に量産開始された12GB LPDDR5 DRAMパッケージに続き、業界に先駆けた量産開始となる。同社ではスマートフォン上の5GやAI関連機能の拡張や、高度なグラフィックのゲーミング、スマート写真撮影などの実現に寄与するとしている。

 16GB LPDDR5パッケージでは、12Gbチップ×8と8Gbチップ×4で構成されており、データ転送レートは5,500MbpsとLPDDR4Xの4,266Mbpsから1.3倍に高速化。8GB LPDDR4Xパッケージとの比較では、容量は2倍に拡張されつつ20%の消費電力削減が謳われている。

 リリース内では、Samsung Electronics メモリセールス&マーケティング担当上級副社長のCheol Choi氏が、2020年後半にSamsungの次世代プロセス技術に基づいた新製品ラインナップを導入し、グローバルな顧客からの将来的なメモリ需要に完全に対応可能となると説明。

 具体的には、第3世代の10nmクラス(1z)プロセス技術に基づいた、6,400Mbpsのデータレートを持つ16Gb LPDDR5製品を2020年後半に量産する予定で、プレミアムモバイルデバイス、ハイエンドPC、自動車アプリケーションなどの市場での競争力をさらに強固にするものになるとしている。