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Zoom、Keybase買収後の動きや6月の計画を発表

 米Zoomは現地時間13日、5月後半および6月のアップデートについてのリリースを含む「90日間のセキュリティプランの進捗レポート」を発表した。

 同社では、4月からセキュリティとプライバシーを改善すべく「90日計画」を実施しており、その一環として、先週7日にはエンドツーエンドの暗号化メッセージングサービスなどを提供する「Keybase」の買収(参照:Zoom、暗号化機能強化に向けKeybaseを買収)を行ったほか、今月30日から、ミーティングの主催および参加時に「AES 256-bit GCM」暗号化方式に対応したZoom 5.0以上のクライアントソフトの使用を要求する。

 そのほか、17日から複数デバイスからの参加を無効にするオプション、「Single Pro」アカウントでホストのみがスクリーンシェアできるようにデフォルトを変更するほか、22日にはエンドツーエンド暗号化の詳細な暗号設計案をフィードバック用に公開するとしている。

 また、6月のアップデート計画について、エンドツーエンドの暗号化計画に取り組むことに加えて、パスワードをはじめとした待合室機能の強化に焦点を当てると述べた。また、会議の主催者向けに画面共有コントロールの追加についても検討する方針。

 加えて同リリースでは、Keybase買収後の同社既存製品への影響について言及し、引き続き使用可能であるものの、しばらくはZoomのセキュリティ面に注力する考えで、既存の製品の新機能の展開が遅くなる可能性があると示唆した。