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Zoom、暗号化機能強化に向けKeybaseを買収
2020年5月11日 12:55
米Zoomは7日(米国時間)、SNSと連動した公開鍵基盤やエンドツーエンドの暗号化メッセージングサービスなどを提供する「Keybase」の買収を発表した。
Zoomでは、3月末ごろから立て続けに判明したセキュリティ面での不備を改善する90日間計画を実施している。4月27日に公開されたZoom 5.0では、AES 256-bit GCMによる暗号化機能をサポートするなど強化が図られているが、今回の買収を通じて、より強固な暗号化機能の提供を目指す。
現在はZoomのサーバーが暗号化キーを生成しており、いくつかの機能を使用するさいにはクラウド上にキーを保存する必要がある。これが将来的には、ログイン時にユーザーがZoomネットワーク上に公開暗号IDを生成するようになり、ホストがミーティング開始ごとに生成する対称鍵などと組みあわせることで、エンドツーエンドの暗号化機能が実現できるようになる見込み。有料アカウント向けを想定しており、企業ユーザー向けに追加の認証レベルを提供する仕組みについても検討している。
エンドツーエンド暗号化を用いた既存のコンシューマ向けメッセージサービスと同等またはそれ以上のセキュリティを実現できるとしており、5月22日には暗号設計の草案について詳細を公開予定。専門家やユーザーなどによるフィードバックを受けたのち、実装に向けた最終的な調整を行なう。