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Huawei、超狭額縁ディスプレイの5G対応10.8型タブレット「MatePad Pro 5G」発表

5G対応10.8型タブレット「MatePad Pro 5G」

 Huaweiは、スペイン・バルセロナで記者会見を開催し、10.8型超狭額縁ディスプレイを搭載し、5G通信機能にも対応するAndroidタブレット新モデル「MatePad Pro 5G」を発表した。

 最大の特徴となるのが、Huaweiが世界初とする超狭額縁仕様のタブレットという点だ。ディスプレイのベゼル幅はわずか4.9mmしかなく、競合のタブレットと比較して圧倒的な狭さとなっている。これにより、本体に対する画面占有率は90%に達するとともに、サイズは246×159×7.99mm(幅×奥行き×高さ)と、10.8型タブレットとして非常にコンパクトとなっている。また、重量は492gと500gを切っており、こちらも10型タブレットとしてはかなりの軽さだ。

 ディスプレイは10.8型で、表示解像度は2,560×1,600ドット。DCI-P3準拠の広色域表示や540cd/平方mの高輝度表示に対応し、映像クリエイターも納得の高品質表示が可能という。

ディスプレイは10.8型で、2,560×1,600ドット表示に対応。DCI-P3準拠の広色域表示が可能
狭額縁仕様で、画面占有率は90%に達している
競合と比べても高い画面占有率を誇る
本体正面。サイズは246×159×7.99mm(幅×奥行き×高さ)と非常にコンパクトで、実際に手にしても8型クラスのタブレットという印象を受ける
下部側面
左側面
上部側面
右側面
背面

 データ通信機能は、5G通信をサポートする。5G通信対応タブレットは世界初ではないものの、Huaweiとしては今回が初の投入となる。この5G通信対応は、SoCに5Gモデムを統合しているHiSiliconの「Kirin 990」を採用することで実現。Kirin 990は、内蔵CPUやGPU、AI処理エンジンのNPUといったプロセッサの処理能力も優れており、5G通信対応だけでなく、性能面もトップクラスとなっている。

 このほかには、タブレットとして世界初となるワイヤレス充電機能をサポート。USB Type-C経由での充電時には40Wの急速充電が行なえるとともに、ワイヤレス充電でも27Wの急速充電に対応。さらにワイヤレス充電対応のスマートフォンや周辺機器にワイヤレス充電が行なえる、リバースチャージ機能も備える。なお、リバースチャージ時の出力は最大7.5W。また内蔵バッテリ容量は7,250mAhとなる。

 カメラは、前面カメラはディスプレイ左上角付近に、いわゆるパンチホール形式で搭載。800万画素センサーとF値2.0のレンズとの組み合わせとなる。背面カメラは1,300万画素にF値1.8のレンズを組み合わせたシングルレンズ仕様で、LEDフラッシュも搭載する。

 オーディオ性能も優れており、本体にはHarman Kardonがチューニングした4スピーカーシステムを搭載。この4スピーカーを利用することで3Dサウンド再生が可能となっており、映画などのコンテンツも臨場感豊かに楽しめる。また、本体側面に4個、背面カメラ部に1個の計5個のマイクを搭載。側面の4個のマイクで音や声を効率良く集音し、背面カメラ部のマイクでノイズキャンセルを行なうことで、クリアな録音やビデオ通話が可能だ。

SoCは、5Gモデムを統合するHiSiliconの「Kirin 990」を採用し、5G通信をサポート
タブレットとして初のワイヤレス充電に対応。また、ワイヤレス充電対応機器に充電できるリバースチャージ機能にも対応している
前面カメラはディスプレイ左上角付近のパンチホール形式で搭載
背面カメラは背面カメラは1,300万画素にF値1.8のレンズを組み合わせたシングルレンズ仕様
Harman Kardonチューニングの4スピーカーシステムを搭載し、迫力のある3Dサウンドを再生できる
5個のマイクを搭載し、クリアかつ効率良く音や声を集音できる

 オプションの周辺機器も豊富に用意。キーボードカバーの「Smart Magnetic Keyboard」は、MatePad Pro 5Gと組み合わせて利用することで、ノートPC的な利用が可能となる。MatePad Pro 5Gに装着すると自動的にペアリングが行なわれ、すぐにキーボードを利用した入力が可能。また、60度と70度の2段階でタブレット本体を支えるスタンドとしても機能する。キーボードは1.3mmのストロークを備え、快適な入力が可能としている。

 専用スタイラスペンの「Huawei M-Pencil」は、4,096段階の筆圧検知、傾き検知に対応しており、プロのクリエイターも納得の快適なペン入力が可能。また、使わないときはMatePad Pro 5Gの上部側面にマグネットで装着でき、ペン内蔵バッテリがワイヤレス充電される。

オプションのキーボードカバー「Smart Magnetic Keyboard」
本体全体を覆うカバーとして機能する
開くとキーボードが現れ、快適な文字入力が可能。本体とはマグネットで固定される
60度と70度の2段階で本体を支えるスタンドにもなる
背面側から見た様子
キーボードは比較的ピッチが広くタイピングしやすい印象
キーは1.3mmのストロークを確保。また本体に装着すると自動的にペアリングされる
専用スタイラスペンの「Huawei M-Pencil」
Huawei M-Pencilは、4,096段階の筆圧検知、傾き検知に対応
非常に滑らかな書き心地で、従来のM-Penよりも圧倒的に軽快なペン入力が可能だ
M-Pencilは本体上部にマグネットで装着でき、その状態で内蔵バッテリがワイヤレス充電される

 基本スペックは、SoCがKirin 990、RAMが8GB、内蔵ストレージは256GBまたは512GB。通信機能は5G通信機能以外に、IEEE 802.11ac(wave2)準拠無線LANとBluetooth 5.1を搭載。接続ポートのUSB Type-CはUSB 3.0準拠。

 GPSは、GPS/AGPS/GLONASS/Baidou/Galileo/QZSSをサポート。センサー類は、環境光センサー、地磁気センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、加速度センサー、色温度センサーを搭載。OSはAndroid 10.0ベースのEMUI 10.1を採用。ただしGoogle Mobile Serviceは搭載せず、Huawei独自のエコシステム「Huawei Mobile Service」を搭載する。

 発売時期は明言されなかったが、欧州での価格は内蔵ストレージ256GBモデルが799ユーロ、512GBモデルが949ユーロ。また、オプションのSmart Magnetic Keyboardは129ユーロ、Huawei M-Pencilは99ユーロ。

Huawei製スマートフォンと接続してデータ転送などが容易に行なえる「Huawei Share」もサポート
接続ポートのUSB Type-CはUSB 3.0準拠
欧州での価格は内蔵ストレージ256GBモデルが799ユーロ、512GBモデルが949ユーロ