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Core i5-10210Y搭載8.4型UMPC「OneMix 3 Pro」が国内発売
~2020年にTiger Lake Y搭載の7型ゲーミングUMPCも投入
2019年11月21日 14:36
株式会社テックワンは、CPUに第10世代のCore i5-10210Y(Comet Lake)を搭載した8.4型UMPC「OneMix 3 Pro」を22日より予約開始し、12月末に日本国内で発売する。価格はオープンプライスで、税別参考価格は128,000円。
世界初となるCore i5-10210Y搭載UMPC。基板の部品の見直しや、CPU自身の性能向上により、従来の第8世代Core搭載モデルと比較して、放熱効率、バッテリ寿命、処理速度の3項目で15%の向上を果たした。
そのほかの特徴はOneMix 3シリーズを踏襲し、360度回転可能な2in1スタイル、最薄部14mmの薄型設計、2,560×1,600ドット表示対応の8.4型液晶ディスプレイ、4,096筆圧レベルのペンへの対応(別売り、税別2,800円)、指紋センサー、バックライト付きキーボード、CNC削り出し筐体などが特徴。
また、日本市場向けモデルの特徴として、特別なキーレイアウトを採用した日本語キーボードを採用。従来のAキーの左側はCapsLockを、使用頻度の高いTabに置き換えたほか、音量および輝度アップ/ダウンのショートカットを、Fn+Shift+カーソルに統合した。さらに、Enterキーの上にあったDeleteキーは電源ボタンの横へと移動し、@に置き換えた。
キーボードは引き続きキーバックライトを採用する。キーバックライトの採用は放熱に不利だが、OneMix 3シリーズは大型のヒートプレートとファン付きヒートシンクのデュアルチャネル放熱機構を採用することで解決している。
おもな仕様は、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、OSにWindows 10 Homeなどを搭載する。インターフェイスはUSB 3.0×2(うち1基はType-C)、Micro HDMI出力、microSDカードスロット、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、音声入出力などを備える。
バッテリは8,600mAh。本体サイズは204×129×14.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は659g。
日本でも有名芸能人を起用する計画
21日に開かれた製品発表会では、中国本社から来日したJack Wang氏が挨拶。2019年5月にヨドバシカメラとビックカメラの2社とパートナーシップを締結して販売を開始して以来、非常に好調に推移しており、「世界市場のなかで、日本をもっとも注視するようになった」とコメント。そのためOneMix 3 Proも、海外での発表会は日本ではじめて行なうこととした。
一方、中国国内でも深センに直営店をオープンしたり、家電量販店「順電」での店頭販売を開始し、あわせて20以上のオフライン店舗で取り扱いを開始した。加えて、パリのファッションショーに参加するトップアイドルに愛用してもらっている実績や、一流俳優のルイス・クーのイメージキャラクター起用などを挙げ、知名度を引き上げているという。先述のとおり、日本は海外市場のなかでもっとも重視している市場であるが、そのため「日本でも有名芸能人を起用したい」と話した。
また、Intelと戦略的なイノベーションパートナーシップを締結しており、競合他社に約半年先立って製品を市場に投入できる技術力を持っていることをアピールした。
代理店を務めるテックワンの中林秀仁代表取締役は、「OneMix 2Sや3を日本に投入して以来、紙媒体にも取り上げられるなど大きな話題を呼んだ。また、OneMix 3シリーズ購入の構成比も、最上位の「OneMix 3S Platinum Edition」がトップであるなど、「他社のCore i7モデルと比較して約半額以下の値頃感、そしてUMPCに対する性能への需要といった、弊社が当初想定していなかったニーズの発見につながった。そのため製品が品切れになるなどご迷惑をかけることもあり、迷惑をかけた。今後は台数構成比の見直しも含めてユーザーに応えていきたい」と語った。
日本のユーザーがより安心して購入できるような努力も続けており、「サポートスタッフが中国に出張して修理に関する研修を行なったりしており、故障の80%以上を自社で対応できるようにし、リードタイム短縮を実現した。また、アフターパーツの販売についても順次手配をしており、用意できた時点で改めてお知らせしたい」などと説明。
加えて、パートナーシップ強化の一環として、独自にカスタマイズした日本語キーボードを採用するなど、日本のユーザーへのコミットメントを継続していくとしている。
主要ターゲット層はやはり出張の多いビジネスパーソンだとしているが、「じつはシニアの方々にもUMPCが人気なほか、外出が多いビジネスウーマンなど、新たな提案を行なっていきたい」と説明した。
7型のゲーミングUMPCも投入
なお、説明会では2020年上半期に投入予定の7型ゲーミングUMPC「ONE-GX」も予告された。スライドおよびモックアップの撮影が禁止されているため、テキストベースでの説明となるが、簡単に要約すると以下の特徴を備えている。
・フォルムはDellの「Alienware Area-51m」にそっくりで、これをギュッと7型に詰めた印象。本体色はレッド
・360度回転の2in1機構を廃し、純粋なクラムシェル形状を採用する
・後部のエッジはArea-51mと同様に光るほか、キーボードもRGB LEDバックライト付き
・世界ではじめてTiger Lake Yプロセッサを採用。第2世代10nmプロセス技術と新GPUで性能向上
・キーボードはアイソレーションではないタイプ
・日本製のデュアルファンを採用し放熱性を向上
・Nintendo Switchと同様、左右に着脱式のコントローラを搭載
・コントローラは2.4GHz接続で非Bluetooth
・1P/2Pコントローラとしても動作するため、2人でゲームプレイ可能
・重量は600g以下を予定
なお、PC Watchは発表会の前にJack Wang社長とJason Zeng副社長の両名にインタビューを実施しているため、さらなる詳細は追ってお伝えしていく。