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USB Type-Cがつくなど順当なアップグレードとなった「Surface Pro 7」

~キーボードは6以前と互換、i5とi3はファンレス設計に

Surface Pro 7

 Microsoftは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の会場において記者会見を行ない、同社のSurfaceシリーズの最新製品を発表した。そのなかでベストセラー製品であるSurface Proシリーズの最新製品として、「Surface Pro 7」を発表した。

 Surface Pro 7は、第8世代Coreプロセッサを搭載したSurface Pro 6の後継となる製品で、外形はまったく一緒で、オプションで提供されるタイプカバーキーボードも下位互換性が確保されており、Surface Pro 4/(5)/6用として販売されているタイプカバーキーボードがそのまま利用できる。

 今回の製品ではCPUはIce Lakeな第10世代Coreプロセッサに強化されており、とくにGPUの性能が大きく強化されている。第10世代CoreプロセッサはCore i7-1065G7、Core i5-1035G4、Core i3-1005G1が採用されているが、このうちCore i3とCore i5を搭載したモデルはファンレスとなる。

USB Type-Cを新たに搭載、充電も可能

Surface Pro 7

 Surface Pro 7は、従来モデルとなるSurface Pro 6の外形とまったく同じ292×201×8.5mm(幅×奥行き×高さ)となっている。このため、従来のSurface Pro 4、Surface Pro(第5世代)、Surface Pro 6などで採用されてきたSurface Pro用のタイプカバーキーボードがそのまま利用できる。

タイプカバーキーボードはSurface Pro 6までと互換
本体の右側面、USB-A、USB-C、Surface Connectが用意されている
本体の左側面、ヘッドフォン端子
microSDXCスロット
背面カメラ
前面カメラ

 唯一の違いは、本体の右側面にUSB Type-Cポートが付いたことで、従来あったMini DisplayPortはなくなっている。USB Type-Cがあれば、ドングル経由でDisplayPortの出力を利用することができるので、問題はないだろう。逆に、新たにUSB PD充電に対応したりと、利便性が高くなっている。

 なお、USB Type-A端子に関しては引き続き残っているほか、Surface Connectに関しても引き続き用意されており、ドッキングステーションなどSurface Connectの周辺機器もそのまま利用でき、この世代から1時間で80%充電できるという急速充電機能に対応している。

【表】おもな仕様
製品名Surface Pro 7
CPUCore i7-1065G7/i5-1035G4/i3-1005G1
GPUIntel Iris Plus(G7/G4)/UHD(G1) Graphics
メモリ4/8/16GB(LPDDR4X)
ストレージ128/256/512GB/1TB
ディスプレイ12.3型2,736×1,824(277ppi、3:2)
タッチ/ペン10点マルチタッチ/ペン(4,096段階)
カメラ(Windows Hello対応有無)前面:500万画素(顔認証対応)/背面:800万画素
USB Type-A1
USB Type-C(USB 3.1 Gen1 or Gen2)1(3.1 Gen1)
カードリーダmicroSDXC
オーディオ3.5mmイヤフォン
Wi-FiIEEE 802.11ax
BluetoothBluetooth 5
指紋認証オプションの指紋認証キーボードにあり
キーボードオプション(従来のSF Pro互換)
ポインティングデバイスオプション(タイプカバーキーボードに搭載)
ACアダプタ65W(Surface Connect)/1時間で80%充電
バッテリ公称10.5時間(43Wh)
カラープラチナ、マットブラック
サイズ(横×縦×高さ)292×201×8.5mm
重量790g(i7)/776g(i5)/775g(i3)
OSWindows 10 Home/Pro

Core i7はファンあり、Core i5とCore i3はファンレス設計のIce Lakeを搭載

CPUは第10世代Coreプロセッサ

 大きな変更点はCPUで、従来のSurface Pro 6では第8世代Coreプロセッサだったのに対して、10mプロセスルールで製造される第10世代Coreプロセッサ(Ice Lake)へと強化されている。Ice Lakeではグラフィックスが大きく強化されており、Gen 11のIntel内蔵GPUが搭載されていることが大きな特徴となる。Gen 11のGPUはEU(実行ユニット)が最大64に増やされるなど、GPU性能が大きく向上している。

デバイスマネージャー、Wi-Fi 6対応
CPUは4コア/8スレッド
ディスプレイの解像度は2,736×1,824ドット
バッテリの容量は43Wh

 今回のSurface Pro 7ではCore i7-1065G7、Core i5-1035G4、Core i3-1005G1が用意されており、それぞれCore i7はファンありで性能重視、Core i5とCore i3はファンレス設計になっており、その分重量が軽くなっている。

 なお、Microsoftの日本法人によれば、Surface Pro 7は10月23日より販売開始の予定で、価格は以下のようになっている。

【表】スペックと価格
スペック一般向け(税別参考価格)法人向け(税別参考価格)
(カラー:プラチナ、CPU:Core i3、メモリ:4GB、記憶域:128GB)99,800円93,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i5、メモリ:8GB、記憶域:128GB)119,800円114,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i5、メモリ:8GB、記憶域:256GB)139,800円134,800円
(カラー:ブラック、CPU:Core i5、メモリ:8GB、記憶域:256GB)139,800円134,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i5、メモリ:16GB、記憶域:256GB)175,800円169,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i7、メモリ:16GB、記憶域:256GB)185,800円179,800円
(カラー:ブラック、CPU:Core i7、メモリ:16GB、記憶域:256GB)185,800円179,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i7、メモリ:16GB、記憶域:512GB)224,800円218,800円
(カラー:ブラック、CPU:Core i7、メモリ:16GB、記憶域:512GB)224,800円218,800円
(カラー:プラチナ、CPU:Core i7、メモリ:16GB、記憶域:1TB)268,800円262,800円