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メモリ製造大手のSK Hynix、第2四半期は前年比88%減の大幅減益

~スマホ/サーバー市場が悪化もPC市場は需要回復傾向

売上高の推移

 メモリ製造大手の韓国SK Hynixは25日(米国時間)、2019年第2四半期の決算概要を報告した。

 第2四半期売上高は、前年同期比38%減の6兆4,520億ウォンで、営業利益は同89%減の6,380億ウォン、純利益は同88%減の5,370億ウォンとなった。営業利益と純利益は、前期比でもそれぞれ53%、51%の減益となっており、急激な収益低下を物語っている。

 DRAM製品については、世界的に貿易の緊張が高まったことを受けて、特定顧客からの購入延期が続いた。同社では比較的高い成長率を示したモバイルおよびPCでの需要に積極的に対応したが、コンピューティング製品が平均価格の低下を促進しているとした。

 NAND製品については、反発による需要の回復が続いており、高密度モバイルソリューションの需要に積極的に対応し、在庫負担を軽減するため、一時的に単体製品の売上を拡大したと説明。平均価格の低下は、サプライヤー間の継続的な価格競争と、単体製品の販売構成の増加によるものとしている。

 需要別の分析では、モバイル市場でハイエンドスマートフォンの売上が予想を下回り、貿易紛争によってモバイル需要の不安定性が増加。DRAMはほかアプリケーションに比べて需要が高く、価格下落も小さかったため、モバイルの販売構成を拡大したとする。NANDでは、高密度モバイルソリューション需要に積極的に対応したものの、サプライヤー間の価格競争で全体は微減という結果となった。

 サーバー向けDRAM/NANDでは、2019年第1四半期末にかけては回復傾向にあり、本四半期で需要が高まると見られていたが、予想と異なり、データセンターの顧客が保守的な購買を行なったため、需要は低調に推移したと説明している。

 PCおよびグラフィックDRAM/クライアントSSDでは、CPUの供給不足状態が回復し始めたことを受け、第2四半期後半から需要の回復が始まったという。また、PC市場では高密度SSDの採用が急増しているとした。

需要別分析

 同社は、決算報告内では日本の輸出規制に対し言及していないが、ロイター誌では、財務・調達責任者が「可能な限り多くのチップ素材の在庫確保に努めているが、日本の輸出規制が長引けば、生産に支障が出る可能性を排除できない」と回答したと報じている。

 また同社は、DRAM生産能力を第4四半期から縮小すると同時に、2019年内で計画されているNANDフラッシュのウェハ投入量削減を、当初の10%規模から15%以上まで拡大する方針を示し、2020年の投資額は「2019年を大幅に下回る」と同誌に対して説明している。