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2018年度の国内PC市場は出荷台数14.5%増。法人需要が個人需要を牽引
2019年6月4日 17:57
MM総研は4日、2018年度(2018年4月~2019年3月)の国内PC出荷実績に関する調査結果を発表した。
これによると、2018年度の国内PC総出荷台数は前年度比14.5%増の1,183万5,000台、出荷金額は同18.7%増の1兆850億円を記録し、ともに10%超えのプラス成長となった。流通ルート別でみると、個人向けが前年度比5.9%減の357.5万台、法人向けが26.3%増の826万台を記録している。
働き方改革の影響や2020年1月に予定されているWindows 7のサポート終了など、法人市場の拡大が続いており、減少が続く個人需要を法人需要が牽引するかたちとなった。
メーカーブランド別のシェアでは、首位がNECレノボで27.1%、2位が富士通で16.4%、3位がデルで16.2%、4位が日本HPで15.5%、5位がDynabookで8.4%。市場の需要に反して、CPUをはじめとするPC用パーツの供給不足が続くなか、日本HPやデルなどのグローバルメーカーが調達力をサプライチェーン網を駆使して日本向けの製品供給を拡大。大幅にシェアを伸ばした。
2019年度も引き続き需要は拡大するとみられ、出荷台数は前年度比13.1%増の1,339万台となる見通しだという。10月に予定されている消費税増税に伴う駆け込み需要・反動については、極端なものは起きないとの予想で、Windows 7のサポート終了前までは買い換えの需要が続くとの見方を示している。