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新旧CPU・徹底ベンチレポート【追加検証】。RTX 2080 Tiに効くCPUはこれだ!
2018年11月6日 06:00
DirectX 11ベースの性能を検証する
第9世代Coreのゲーム性能はどうなのか、今回はNVIDIAのGeForce RTX 2080 Ti FEを搭載したハイエンド環境でまずは定番の3DMarkでゲーム性能をテストしてみた。3DMarkの中でもFire Strikeはもっとも定番のテスト。DirectX 11ベースの性能をざっくり見るのに適している。
総合スコアでは、第9世代のCore i9-9900KとCore i7-9700Kがワンツー。とくにCore i9-9900Kは純粋な描画性能を示すGraphics、CPUで物理演算を行なうPhysicsでもトップスコアと完全勝利だ。
4K解像度でのテストであるFire Strike UltraでもCore i9-9900Kは総合でトップのスコアだ。こちらではCore i9-7900XとRyzen 7 2700Xもよいスコアをマークしている。ゲームシーンの描画フレームレートからスコアを出すGraphicsではほとんどのCPUで差がないが、Core i7-2600KだけはFire Strike、Fire Strike Ultraともに落ち込みが見られており、GeForce RTX 2080 Tiの性能の足を引っ張っている様子がうかがえる。
DirectX 12ベースのテストで検証
DirectX 12ではAPIのオーバーヘッドが解消されたことでCPUがボトルネックになる場面が減り、CPUの性能を効率的に活用できる。
3DMarkのDirectX 12ベースのテストであるTime SpyとTime Spy Extremeは、GPUとCPUの性能をそれぞれに依存せず計測することを目的としており、GPUを統一した環境で注意して見るべきは物理演算を行なうCPU Testのみ。Time SpyではSSE3が使われるが、Time Spy Extremeは半分をAVX2で行なう。そのため、Time SpyではCore i9-9900Kがトップであるのに対し、Time Spy ExtremeではCore i9-7900Xが逆転するほか、Ryzen 7 2700Xのスコアが低下する。
検証環境
[LGA1151]マザーボード:ASUSTeK ROG STRIX Z390-F GAMING(Intel Z390)、ASUSTeK Z170-PRO(Intel Z170)、メモリ:Micron Crucial Ballistix BLT2K8G4D26AFTA(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×2 ※SkylakeではPC4-17000で動作)[LGA2066]マザーボード:ASRock X299 Extreme 4(Intel X299)、メモリ:Micron Crucial Ballistix BLT2K8G4D26AFTA(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×2)×2
[LGA1150]マザーボード:ASUSTeK Z97I-PLUS(Intel Z97)、メモリ:Team TED38G1600C11BK(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8GB×2)
[LGA1155]マザーボード:GIGA-BYTE GA-Z77X-D3H(Rev.1.0)(Intel Z77)、メモリ:Team TED38G1600C11BK(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8GB×2)
[Socket AM4]マザーボード:ASUSTeK ROG STRIX X470-F GAMING(AMD X470)、メモリ:Corsair Vengeance RGB CMR16GX4M2C3000C15(PC4-24000 DDR4 SDRAM 8GB×2)
[共通]ビデオカード:NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition、SSD:Samsung SM961 MZVKW512HMJP-00000[M.2(PCI Express 3.0 x4)、512GB]、Samsung SSD 850 EVO MZ-75E250B/IT(Serial ATA 3.0、250GB ※LGA1155環境のみ)、電源:Corsair RX1000x(1,000W、80PLUS Platinum)、OS:Windows 10 Pro 64bit