ニュース

東芝、Ethernetから直接アクセスできる「NVMe-oF SSD」試作機を開発

~ランダムリード1,600万IOPSを実現

 東芝メモリ株式会社は、Ethernetから直接データアクセスが可能な「NVMe-oF SSD」の試作機を開発したことを発表した。

 試作されたのは、「NVMe over Fabrics v1.0 (NVMe-oF 1.0)」規格に準拠した方式でデータアクセスが可能なSSDで、従来のCPUベースのハードウェア構成に比べて、NVMe-oF準拠のJBOF(Just a Bunch of Flash)のハードウェア設計(アーキテクチャ)を簡素化でき、高性能かつ低消費電力のストレージシステムをより低コストで構築可能になるとしている。

 今回の試作機に使われたNVMe-oF SSDは、NVMe-oF SSD変換ブリッジにMarvell製の「88SN2400」SoCを採用しており、デュアルポート25Gbit Ethernetと直接接続できるU.2 NVMe SSDとなっている。

 SSD評価用の試作機であるEthernet JBOFの筐体は、Aupera Technologiesが開発したもので、100Gbit Ethernet 6ポート2系統の外部インターフェイスを持っており、4KBランダムリードで1,600万IOPSという、クラス最高のアクセス性能を実現したという

 東芝メモリでは、今後の普及が見込まれるNVMe-oF、エンタープライズ/データセンターのフラッシュストレージシステム向けに、高性能/大容量の拡張性に優れるNVMe-oF SSDを市場提案し、普及を目指すとしている。

 試作機は、8月7日~9日にかけて米サンタクララで開催中の「Flash Memory Summit 2018」にてデモ出展が行なわれる。