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最大クラス・36cmラジエータの簡易水冷クーラーはやっぱりよく冷える!
~夏のPCパーツ大品評会 その7 Corsair「Hydro Series H150i PRO RGB 360mm Liquid CPU Cooler」
2018年7月9日 12:39
簡易水冷最高峰。冷却は別次元へ
Corsairの簡易水冷クーラーのフラグシップモデルがこのH150i PRO RGBだ。従来モデルよりラジエータが大型化され、本格水冷顔負けの36cmクラスの大型ラジエータを採用。Core i9などの発熱の大きいマルチコアCPUをしっかりと冷却したい場合や、オーバークロック常用で高クロック動作を目指す場合にうってつけの製品と言える。
標準搭載のファンは、磁気浮上ベアリングを採用する同社「ML series」の静音ファン。ボールベアリングなどを使用する一般的なファンと違って摩擦が発生しないので、動作音は非常に低く抑えられている。RGB LEDはファンには搭載されておらず水冷ヘッド部分のみという仕様で、光の演出は控えめだ。旧モデルでは硬くて取り回しがしづらかったチューブだが、細く軟らかくなっており、取り付け作業はだいぶしやすく改善されている。保証期間が5年間と長い点もGOODだ。
ただ、36cmラジエータはどんなPCケースにでも取り付けられるというサイズではない。28cmラジエータの下位モデル「H115i PRO RGB」も用意されているので、スペースが厳しければ、若干冷却性能は落ちるがこちらを選ぶのもアリだろう。(清水貴裕)
【検証環境】CPU:Intel Core i7-8700K(3.7GHz)、マザーボード:ASRock Z370 Taichi(Intel Z370)、メモリ:G.Skill F4-3600C16D-16GTZ(PC4-28800 DDR4 SDRAM、8GB×2 ※PC4-21300で使用)、ビデオカード:玄人志向 GF-GT520-LE1GH(GeForce GT 520、1GB)、SSD:ストレージ:ADATA Premier SP550 ASP550SS3-240GM-C(Serial ATA 3.0、240GB)、電源:Enermax MaxTytan EDT1250EWT(1,250W、80PLUS Titanium)、グリス:Thermal Grizzly Kryonaut、OS:Windows 10 64bit版、室温:25℃前後、暗騒音:30dB以下、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCTのCPU:LINPACKをAVX有効で10分間実行した際の最大値、OC高負荷時:CPUを全コア4.8GHzにOCした状態(コア電圧は1.32Vに設定)でOCCTのCPU:LINPACKをAVX有効で10分間実行した際の最大値、CPU温度:HWMonitor 1.35のTemperaturesのPackageの値、H150i PRO RGBの動作モード:アイドル時、高負荷時、OC高負荷時はBalanced Mode、OC高負荷時(Performanc Mode)はPerformanc Modeで測定
DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD&HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい! というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。
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