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Microsoft、ブロックチェーンを活用したロイヤリティ管理ソリューションを開発

~ゲーム販売のロイヤリティ管理に活用

ブロックチェーンを活用した分散型契約ネットワーク

 米MicrosoftおよびEYは21日(英国時間)、デジタルコンテンツの著作権および、ロイヤリティ管理用のブロックチェーンソリューションを共同開発をしたことを発表した。

 管理ソリューションは、知的財産や知的資産がライセンス供与される業界、ロイヤリティ契約に基づいてクリエイターに対価を支払っている業界などのために開発されたもの。ネットワーク基盤は、Quorumベースのブロックチェーンプロトコルと、Azureのクラウドインフラ、ブロックチェーン技術を組み合わせて構築されている。

 現在ロイヤリティ管理が行なわれている業界では、著者や作詞/作曲家、プロダクション関係者、ソフトウェア開発者などに対し、数百万件の取引と、数十億ドル規模のロイヤリティ支払いが毎日行なわれているが、そういったロイヤリティ計算は、一般的にオフラインのデータソースを利用して、ほぼ手作業で行なわれているという。

 両社は、今回開発された管理ソリューションによって、業界のプレイヤー間の信頼性と透明性向上、非効率な管理プロセスの大幅な改善、手作業で行なわれておりコストがかかる照合作業、当事者による確認プロセスの必要性排除といった利点が得られるとしている。

 また、ブロックチェーンネットワーク内の当事者が、売買取引をほぼリアルタイムで把握できるよう設計されているため、購入されたコンテンツを迅速かつ的確に把握し、洞察を深めることで、市場のニーズにより速くより効果的に対応できるようになるという。

 まずはMicrosoftおよび、Microsoftとパートナーシップを結んでいる、Ubisoftなどのゲームパブリッシャーにソリューションが展開され、これまで45日以上を要していた取引プロセスの状況をリアルタイムで把握でき、会計取引情報を日次で算出できるようになることで、タイムリーなデータを利用してより正確に予測を立てることが可能になりなるとしている。