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Qualcomm、1,200億ドルの新買収提案も拒否

 米Qualcommは16日(現地時間)、Broadcomの社長兼CEOのHock Tan氏宛のメールを公開し、このなかでBroadcommによる新しい買収提案を拒否した。

 Broadcomは2月初旬に、Qualcommの1株につき82ドル、総額にして1,200億ドル(約13.2兆円)の新しい買収を提案したのだが、Qualcommはこの提案が“許容できないほど高リスクである”とし、取締役会の満場一致で提案を拒否した。

 メールの中で、潜在的な反トラスト法関連の問題、Qualcommのライセンス事業についての質問に対してBroadcomがいっさいの答えをしていない点などを挙げており、仮に買収が成功しなかったさいに生じる費用、株価へのリスクなどを考慮し拒否している。

 Qualcommは、現在の成長戦略を継続的に実行することが、株主に利益に繋がる自信を持っているとしている。現在の提案は容認できないものの、適切な価値を反映して株主に利益をもたらせるのなら、売却も検討するとしている。