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Lenovo、第8世代Core搭載で1.16kgの「ThinkPad X280」

Lenovo「ThinkPad X280」

 Lenovoは、「Classic ThinkPad」と総称される従来型のクラムシェル型ノートPCのシリーズThinkPad X/T/Lシリーズの各製品を、モデルチェンジした。2018年型のClassic ThinkPadは、多くのモデルに第8世代Coreプロセッサが搭載されてさらなる薄型軽量化が実現されたほか、Windows Helloの顔認証が多くのモデルに搭載され、USB Type-C/USB PDに対応したACアダプタがすべてのモデルで採用されていることなどが特徴となっている。

 ThinkPadシリーズの中でも日本での売れ筋商品となっている「ThinkPad X270」は「ThinkPad X280」にリフレッシュされ、従来モデルに比べて20%の軽量化と15%の薄型化が実現されている。

20%軽量化と15%の薄型化を実現して第8世代Coreに対応したThinkPad X280

 Lenovoは例年CES(1月)のタイミングとIFA(9月)のタイミングで新製品を発表する。PC製品に関しては同社が企業/プロシューマー向けと位置づけているThinkPadシリーズの新製品は前者で、コンシューマ向けと位置づけているYogaシリーズなどは後者で発表されることが多い。今年(2018年)は既に製品発表のタイミングが明らかにされており、1月9日午前(現地時間)に新製品が発表される見通しだ。

 それに先立つ1月3日(現地時間)に同社のブログサイトを更新し、従来型のクラムシェルThinkPad製品を先行して発表した。

 中でも注目は、日本のThinkPadシリーズで一番の売れ筋モデルとなっている12.5型ディスプレイを採用しているThinkPad X200シリーズの最新製品となるThinkPad X280だ。

 ThinkPad X280は、従来モデルのThinkPad X270に比べて20%軽量化され約1.16kgとなり、厚さも15%薄い17.4mmとなっている。CPUは現時点ではIntelからは未発表の第8世代Core i7(vPro対応)プロセッサを採用し、最大で16GBメモリ、1TBのSSD(PCIe)というスペックになっている。

ThinkPad X280

 ディスプレイは12.5型のHD(TN)、フルHD(IPS)、フルHD(IPS/タッチ)がラインナップされている。上部に付けられているWebカメラには、「ThinkShutter」と呼ばれる物理的なシャッターが用意されており、このシャッターを閉じることでWebカメラに何も写らないようにできる。必要な時だけカバーを開けることで、プライバシー面の懸念を減らせる。カメラは通常の720pのWebカメラと、IRカメラを搭載したWindows Hello対応の顔認証カメラの2種類が用意される。

 バッテリ駆動時間は最大16.6時間(MobileMark2014で計測)。ACアダプタは、この世代からすべてのモデルでUSB Type-C/USB PDのACアダプタに変更されており、本体のUSB Type-C端子はThunderbolt 3対応と非対応が1つずつ用意されている。このほかUSB Standard-A(USB 3.0)が2つ、HDMIが1つ、Ethernetが1つ、ヘッドフォン端子が1つ用意されている。

 無線はIEEE 802.11acとBluetooth 4.2に対応し、オプションでLTE-Advancedに対応できる。LTEモジュールはFibocom L850-GLかL830-EBを実装する。

【表1】ThinkPad X280のスペック
CPU最大第8世代Core i7(vPro)
GPUIntel UHD 620
メモリ最大16GB
ストレージ最大1TB SSD(PCIe)
ディスプレイ12.5型HD/フルHD(IPS)/フルHD(IPS/タッチ)
カメラ720p HD(ThinkShutter)/IR(ThinkShutter)
USB Standard-A2
USB Type-C(USB 3.0)1
USB Type-C(TB3)1
HDMI1
Ethernet1
オーディオ1
カードリーダ-
Wi-FiIEEE 802.11ac
Bluetooth4.2
WANLTE-A
サイズ307.7×209.8×17.4~17.8mm
重量1.16kg~
バッテリ駆動時間最大16時間
OS最大Windows 10 Pro

ペン対応2in1のThinkPad X380 Yoga

 ThinkPad X380 Yogaは13.3型フルHDディスプレイを採用した、360度回転ヒンジによる2in1デバイスとなる。

 最大でCPUは第8世代Core(vPro対応)、メモリ16GB、ストレージ1TB SSD(NVMe)というスペックで、重量1.4kg、本体サイズ313.5×222.2×18.2mm(幅×奥行き×高さ))と比較的軽量にまとまっている。

 本体に格納できるThinkPad Pen Proというアクティブペンにも対応しており、14型であるThinkPad X1 Yogaの13型版という製品になっている。

ThinkPad X380 Yoga
【表1】ThinkPad X380 Yogaのスペック
CPU最大第8世代Core i7(vPro)
GPUIntel UHD 620
メモリ最大16GB
ストレージ最大1TB SSD(NVMe)
ディスプレイ13.3型フルHD(IPS/タッチ/ThinkPad Pen Pro)
カメラ720p HD/IR
USB Standard-A2
USB Type-C(USB 3.0)-
USB Type-C(TB3)1
HDMI1
Ethernet1
オーディオ1
カードリーダSD/microSD
Wi-FiIEEE 802.11ac
Bluetooth4.2
WANLTE-A
サイズ313.5×222.2×18.2mm
重量1.4kg
バッテリ駆動時間最大13.6時間
OS最大Windows 10 Pro

 ThinkPad X280は999ドルから、ThinkPad X380 Yogaは1,459ドルからという価格設定になっており、米国では1月から販売開始される予定だ。Lenovoの日本法人によれば日本での販売時期や価格などについては未定とのことだ。