イベントレポート

Lenovo、世界初Dolby Vision HDR対応モバイルノート「ThinkPad X1 Carbon」

~重量1.13kg、Amazon Alexa対応。X1 YogaとTabletも

Lenovo「TninkPad X1 Carbon」

 Lenovoは、ThinkPad X1シリーズとして展開している「TninkPad X1 Carbon」、「ThinkPad X1 Yoga」、「ThinkPad X1 Tablet」3製品の新モデルを発表した。

ThinkPad X1 Carbon

 第6世代目となるThinkPad X1 Carbon新モデルは、サイズや重量こそ2017年モデルから変わっていないが、機能面が強化されている。

 まず、最大の強化点となるのがディスプレイで、サイズは従来同様14型だが、新モデルではノートPCとして世界初となるDolby Visionに対応し、高品質HDR表示をサポートするディスプレイを搭載。500cd/平方mの高輝度、かつAdobe RGBカバー率100%の広色域表示もサポートしており、クリエイターレベルの高品質表示が可能となっている。

 なお、Dolby Vision対応ディスプレイはWQHD表示対応のIPSパネルとなり、このほかに14型フルHD IPS、タッチ対応14型フルHD IPS、14型WQHD IPSもラインナップされている。

背面
右側面
左側面
180度開く

 搭載CPUは、現時点では未発表の第8世代Core i7 vPro、メモリは最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSDを搭載できる。

 ディスプレイ上部に搭載される720P Webカメラには、「ThinkShutter」と呼ばれるスライド式カバーを用意。カバーによってカメラを完全に隠すことが可能となり、プライバシーを保てるとしている。なお、Windows Hello対応の顔認証用IRカメラも搭載可能だが、IRカメラ搭載時にはThinkShutterは搭載されない。

「ThinkShutter」搭載

 マイクには360度無指向性の高感度マイクを搭載しており、Wake on Voice機能をサポートするとともに、Amazon Alexaにも対応。Windows 10のCortanaと合わせ、高度なボイス機能を利用できる。

 無線機能は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)、Bluetooth 4.2を搭載し、オプションでLTE Advanced対応ワイヤレスWANも搭載可能。外部ポートは、USB 3.0×2、Thunderbolt 3×2、HDMI、microSDカードスロット、オーディオジャック、Ethernet用ドッキングコネクタを用意。

 内蔵バッテリ容量は57Whで、駆動時間は最大15時間。充電はUSB Type-C充電となっており、1時間の充電で12時間駆動が可能な急速充電もサポート。

 本体サイズは323.5×217.1×15.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.13kg。本体カラーはブラックとシルバーを用意。北米では2018年1月より販売開始予定で、価格は1,709ドルから。日本での発売時期や価格は未定。

ブラック
シルバー
ThinkPad X1 Carbonの仕様
CPU第8世代Core i7 vProまで
GPUIntel UHD Graphics 620
メモリ最大16GB
内蔵ストレージ最大1TB PCIe SSD
ディスプレイ14型 フルHD IPS/フルHD IPSタッチ対応/WQHD IPS/QWHD IPS Dolby Vision対応
無線LANIEEE 802.11ac 2×2
Bluetooth4.2
WWANLTE Advanced
外部ポートUSB 3.0×2、Thunderbolt 3×2、HDMI、microSDカードスロット、オーディオジャック、Ethernet用ドッキングコネクタ
カメラ720p HDカメラ、ThinkShutterつき
バッテリ駆動時間最大15時間(BatteryMark 2014)
OSWindows 10 Proまで
サイズ323.5×217.1×15.95mm(同)
重量1.13kg

ThinkPad X1 Yoga

Lenovo「ThinkPad X1 Yoga」

 第3世代目となるThinkPad X1 Yoga新モデルは、従来同様のディスプレイ360度回転型の2in1 PCで、ThinkPad X1 Carbonと同等の進化を実現している。

 ThinkPad X1 Carbon同様に、Dolby VisionをサポートするHDR対応ディスプレイを採用。14型WQHD表示対応のIPSパネルで、500cd/平方mの高輝度、かつAdobe RGBカバー率100%の広色域表示もサポートするなど、仕様はThinkPad X1 Carbonと同じ。このほか、フルHD IPS、WQHD IPSパネル(HDR非対応)もラインナップしている。

 また、4,096段階の筆圧検知に対応する「Lenovo Pen Pro」を利用したペン入力をサポート。Lenovo Pen Proはバッテリ内蔵のアクティブペンで、充電はUSB Type-C経由で行なう。フル充電で最大26日の利用が可能という。

 米国国防総省調達基準「MIL-STD-810G」準拠の12種類の堅牢性テストをクリアする優れた堅牢性も備えている。

 仕様はThinkPad X1 Carbonとほぼ同等。搭載CPUは、現時点では未発表の第8世代Core i7 vProを搭載可能。メモリは最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSD。無線機能は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)、Bluetooth 4.2を搭載し、オプションでLTE Advanced対応ワイヤレスWANも搭載可能。

 外部ポートは、USB 3.0×2、Thunderbolt 3×2、HDMI、SDカードスロット、オーディオジャック、Ethernetポートを用意。360度無指向性の高感度マイクの搭載やAmazon Alexa対応も同様だ。

 内蔵バッテリ容量は54Whで、駆動時間は最大15時間。USB Type-C充電で、急速充電もサポート。本体サイズは333×229×17.05mm(同)、重量は1.4kg。カラーはブラックとシルバーを用意。北米では2018年1月より販売開始予定で、価格は1,889ドルから。日本での発売時期や価格は未定。

ThinkPad X1 Yogaの仕様
CPU第8世代Core i7 vProまで
GPUIntel UHD Graphics 620
メモリLPDDR3-2133 最大16GB
内蔵ストレージ最大1TB PCIe SSD
ディスプレイ14型 フルHD IPS/WQHD IPS/QWHD IPS Dolby Vision対応
無線LANIEEE 802.11ac 2×2
Bluetooth4.2
WWANLTE Advanced
外部ポートUSB 3.0×2、Thunderbolt 3×2、HDMI、microSDカードスロット、オーディオジャック、Gigabit Ethernet
カメラ720p HDカメラ、ThinkShutterつき
バッテリ駆動時間最大15時間(BatteryMark 2014)
OSWindows 10 Proまで
サイズ333×229×17.05mm(同)
重量1.4kg

ThinkPad X1 Tablet

Lenovo「ThinkPad X1 Tablet」

 タブレットPCのThinkPad X1 Tabletは、2018年モデルで3代目となる。そして、こちらも最大の特徴となるのがディスプレイだ。3,000×2,000ドット表示対応の13型ディスプレイは、Dolby Visionには対応していないものの、HDR表示に対応する。

 タブレットPCのため、タッチ操作の対応は当然で、オプションとして用意される、4,096段階の筆圧検知に対応する「Lenovo Pen Pro」を利用したペン入力にも対応しており、プロレベルの繊細なペン入力が可能という。

 背面にはキックスタンドを備え、キックスタンドを開くことで本体は自立可能。スタンドは無段階の角度調節が可能で、着脱式の「ThinkPad Keyboard」を利用して、クラムシェルノートPC相当としても利用可能。

 米国国防総省調達基準「MIL-STD-810G」準拠の堅牢性テストをクリアする優れた堅牢性も備え、安心して持ち運べるとしている。

 搭載CPUは、現時点では未発表の第8世代Core i7 vProを搭載可能となっており、メモリは最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe NVMe SSD。無線機能は、IEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)、Bluetooth 4.2を搭載し、オプションでLTE Advanced対応ワイヤレスWANも搭載可能。

 外部ポートは、Thunderbolt 3×2、microSDカードスロット、オーディオジャックを用意。カメラは前面に2MPカメラと、背面に8MPカメラと顔認証用のIRカメラを搭載可能。こちらも360度無指向性の高感度マイクを搭載し、Amazon Alexaにも対応する。

 内蔵バッテリ容量は42Whで、駆動時間は最大9.5時間。本体のサイズは304×226×8.9mm(同)で、キーボード装着時には高さが14.98mm。重量は本体のみが980g、キーボード装着時で1.27kg。北米では2018年3月より販売開始予定で、価格は1,599ドルから。日本での発売時期や価格は未定。

ThinkPad X1 Yogaの仕様
CPU第8世代Core i7 vProまで
GPUIntel UHD Graphics 620
メモリ最大16GB
内蔵ストレージ最大1TB PCIe NVMe SSD
ディスプレイ13型3,000×2,000ドット
無線LANIEEE 802.11ac 2×2
Bluetooth4.2
WWANLTE Advanced Cat6
外部ポートThunderbolt 3×2、microSDカードスロット、オーディオジャック
カメラ前面2MP、背面8MP、リアIRカメラ(Windows Hello顔認証対応)
バッテリ駆動時間最大9.5時間(BatteryMark 2014)
OSWindows 10 Proまで
サイズ304×226×8.9mm(同)、キーボード装着時は高さ14.98mm
重量980g、キーボード装着時1.27kg