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Intel、薄型ノートでクアッドコアを可能にする第8世代Core Uプロセッサ

~TDP 15Wのままで第7世代から性能を4割向上

 米Intelは21日(現地時間)、薄型ノートPCや2in1に搭載可能なクアッドコアCPU「第8世代Core U」プロセッサを発表した。

 Ultrabookなどと呼ばれる薄型ノートや2in1ではこれまで、熱設計の問題からデュアルコアでTDP 15WのCore Uプロセッサを採用していた。今回発表された第8世代のCore Uプロセッサは、プロセスルールこそ第7世代と同等の14nm+プロセスだが、最適化によりTDP 15Wのままでクアッドコア化することに成功。第7世代と比べ、コアを2基増やしたことで25%、高クロック化など設計と製造の最適化で15%、計40%性能を伸ばした。

 アーキテクチャも第7世代のKaby Lakeを踏襲しており、エンコード/デコードエンジンは同じで、熱設計の点を除き、プラットフォーム(チップセット)も同じものが利用できる。

 今回発表されたのは下記のモデル。表のとおり、Core i5でもHyper-Threadingが有効で4コア/8スレッドで動作する。各モデルの基本的な違いは、クロックとキャッシュ容量。

i7-8650Ui7-8550Ui5-8350Ui5-8250U
ベースクロック(GHz)1.91.81.71.6
最大クロック(GHz)4.243.63.4
コア/スレッド4/8
キャッシュサイズ(MB)86
メモリチャネル数2
対応メモリDDR4-2400/LPDDR3-2133
GPUIntel UHD Graphics 620
グラフィック最大クロック(MHz)1,1501,100
CPU表面
裏面
ダイ写真

 ハイエンドモバイル、デスクトップ、ワークステーション向けの第8世代製品は今秋以降に投入の予定。