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スマホ向けタッチキーボードが使えるWindows 10プレビュー版「Build 16215」
~日本語環境向けにUDデジタル教科書体フォントを搭載
2017年6月9日 13:08
米Microsoftは8日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのPC向け新ビルド「Build 16215」をFast ringで配信した。また、モバイル向けにもBuild 15222を配信している。
今回ビルドは追加項目が多岐に渡っており、同社が開発者向け会議のBuild 2017で披露したFall Creators Update用の新デザインシステム「Fluent Design」などが適用されている(クリエイター向け機能をさらに盛り込んだWindows 10 Fall Creators Update)。
ここでは主要なPC向けビルドのアップデートをピックアップしてその内容を紹介していく。
スタート
スタートで透明化を有効化している場合に、アクリル調のデザインを適用。フレームが縦/横/斜めにリサイズ可能になりフレームの端を掴みやすいように、グリップ箇所のリサイズも行なわれている。タブレットモードへの移行もスムーズになった。
アクションセンター
ユーザーからのフィードバックをもとに、冒頭の画像にあるように、アクションセンターのデザインを変更した。表示される内容をわかりやすくするために、情報の分離化と階層構造を取り入れた。また、アクションセンターにもFluent Designが適用された。クイックアクションの見た目は、「設定→システム→通知とアクション」から変更できる。
Cortana
パーソナルアシスタントのCortanaのリマインダー機能を強化。ユーザーが今後参加予定のイベントのポスターなどをカメラロールに収めていた場合に、Cortanaに写真へのアクセス許可を与えていれば、リマインダーを作るようにユーザーに提案するようになった。また、次のイベントのために飛行機の写真を撮ったような場合、Cortanaはリマインダーを作るかどうかをユーザーにたずねるとしている。
日本語関連
日本語版Windows 10にUDデジタル教科書体フォントを追加。Microsoftによれば、UDデジタル教科書体はペンを上手く扱うことで手書き感を生み出せるフォントであり、低視力や失読症のユーザーにも考えられたデザインになっているという。実際に同社の研究によれば、このフォントはテキストの読みやすさを向上させるとしている。
このほか、Edgeの入力フィールドにフォーカスがいっている場合に、IMEパッドやIMEユーザー辞書ツールが起動しなかった問題などを修正している。
タッチキーボード
タッチキーボードの形状に、スマートフォンタイプの小型キーボードを追加。スマートフォンでの操作に慣れたユーザー向けに、片手でも入力可能なデザインを採用した。ただし、現時点ではUSキーボードでのみ利用できる。