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Qualcomm、「Quick Charge 4+」でさらなる充電速度向上と温度低下を実現

 米Qualcomm Technologiesは6月1日(現地時間)、同社の高速充電技術の最新版「Quick Charge 4+」を発表した。昨年(2016年)の11月に発表されたQuick Charge 4の後継規格にあたり、Quick Charge 4の機能を備えつつ、さらなる電力効率化などを実現している。

 前世代のQuick Charge 4では、2つの電力管理ICを使うことで熱散逸を抑えつつ充電速度を高める「Dual Charge」が実装されており、5分間の充電で5時間分の充電が行なえるとしていた。

 Quick Charge 4+でも同じくDual Chargeを備えるが、これがより強力になったことに加え、同機能を拡張する「Intelligent Thermal Balancing」を搭載。これによって自律的に温度の低い電流経路を使用し、ホットスポットを解消することで電力供給を最適化するとしている。

 このほかにも、安全機能の「Advanced Safety Features」を実装。従来からバッテリの安全性を高める機能は搭載されていたが、Advanced Safety Featuresではこれに加えて、本体ケースとコネクタの温度を同時に監視できるようになった。これにより、オーバーヒートや回路ショートなどからType-Cコネクタを守ることができる。

 Quick Charge 4+はこれらの機能を搭載することで、Quick Charge 4よりも充電速度が15%向上し、充電効率も30%増加しているという。Quick Charge 4+の製品はQuick Charge 3.0および2.0の製品への後方互換性もある。

 Quick Charge 4+対応製品としては、今週にZTEのスマートフォン「nubia Z17」が発表されており、対応製品は順次拡大予定としている。