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Samsung、3D NAND採用で最大2TB。NVMe SSD「960 PRO/EVO」を発売

~5コアの新コントローラ「Poloaris」搭載

SSD 960 PROとSSD 960 EVO

 日本サムスン株式会社は、積層構造のNANDを採用するSamsung独自の「V-NAND」を搭載したSSDシリーズとして、ハイエンド向けの「SSD 960 PRO」と、メインストリーム向けの「SSD 960 EVO」を16日に発売する。価格はオープンプライス。

 両製品ともM.2フォームファクタ(Type 2280)を採用し、インターフェイスはPCI Express 3.0 x4をサポート。NVMeプロトコルにネイティブ対応したSSDとなっている。PROは512GB/1TB/2TBまでラインナップ、EVOは250GB/500GB/1TBとそれぞれ3モデルずつ用意する。前者は記録方式としてMLCを、後者はTLCを採用した。

 PROはシーケンシャルリードで最大3.5GB/s、同ライトで最大2.1GB/sで、一方のEVOも普及価格帯の製品ながら同リード最大3.2GB/s、同ライト最大1.9GB/sを実現。EVOでは従来の850 EVOで採用されていたSSD高速化技術のTurboWriteを発展させ、新たに「Intelligent TurboWrite」を搭載し、書き込み速度の高速化が図られている。

 コントローラは両者とも新開発の「Polaris」で、5基のコアを搭載。発熱の大きな高速SSDへの熱対策として、PCB基板の裏面に「Heat Spreading Label」という銅箔ラベルを貼付するほか、DTG(ダイナミックサーマルガード)によってSSDの温度監視と調整を実行。データを保護しつつ、最適な応答性を実現するという。

 主な仕様と価格は下表の通り。

【表1】SSD 960 PROの主な仕様
SSD 960 PRO
型番MZ-V6P2T0MZ-V6P1T0MZ-V6P512
容量2TB1TB512GB
インターフェイスPCIe 3.0 x4(NVMe 1.2)
フォームファクタM.2(Type 2280)
シーケンシャルリード3.5GB/s
シーケンシャルライト2.1GB/s
ランダム4Kリード(QD32, T4)440,000IOPS330,000IOPS
ランダム4Kライト(QD32, T4)360,000IOPS330,000IOPS
TBW(総書き込みバイト数)1,200TB800TB400TB
NANDフラッシュSamsung V-NAND
コントローラSamsung Polaris(5コア)
キャッシュメモリ2GB LPDDR31GB LPDDR3512MB LPDDR3
記録方式MLC
店頭予想価格184,000円87,000円46,000円
【表2】SSD 960 EVOの主な仕様
SSD 960 EVO
型番MZ-V6E1T0MZ-V6E500MZ-V6E250
容量1TB500GB250GB
インターフェイスPCIe 3.0 x4(NVMe 1.2)
フォームファクタM.2(Type 2280)
シーケンシャルリード3.2GB/s
シーケンシャルライト1.9GB/s1.8GB/s1.5GB/s
ランダム4Kリード(QD32, T4)380,000IOPS330,000IOPS
ランダム4Kライト(QD32, T4)360,000IOPS330,000IOPS300,000IOPS
TBW(総書き込みバイト数)400TB200TB100TB
NANDフラッシュSamsung V-NAND
コントローラSamsung Polaris(5コア)
キャッシュメモリ1GB LPDDR3512MB LPDDR3
記録方式TLC
店頭予想価格69,000円34,000円18,000円

 このほか、SSDの管理/監視を行なう独自アプリ「Magician 5.0」を利用でき、960 PROとEVOを保守可能。同アプリではファームウェアのアップデートや、SSDのメンテナンスを行なうことができ、性能を保つ役目も担っている。

SSD 960 PRO
SSD 960 EVO