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Core Ultraシリーズ3やローカルAI機能搭載の「dynabook X83/PA」

dynabook X83/PA(左)、dynabook B86/PA(右)

 Dynabookは、最新のCore Ultraシリーズ3を搭載した法人向け13.3型モバイルノートPC「dynabook X83/PA」および16型ノートPC「dynabook B86/PA」を発表した。受注は開始している。

 どちらの機種も、CPUに最新のCore Ultraシリーズ3を採用。従来モデルと比べてCPUやGPUの性能、電力効率などを改善したほか、第5世代NPUにより約49TOPSのAI処理性能を実現した。Microsoftが定めるCopilot+ PCにも準拠。独自のdynabookエンパワーテクノロジーにより、長時間高性能を維持できるという。

Core Ultraシリーズ3を搭載

 あわせて、ローカル生成AIチャットボットを活用した機能「dynabook AIアシスタント」を強化。新機能として「PC操作エージェント」「AI知識サーチ」が加わった。PC操作エージェントは、設定変更などをチャットでお願いするとAIが代わりに実行してくれる機能。AI知識サーチは、チャットで質問すると事前に登録した資料などに基づいて回答してくれる機能となる。

 また、AI処理を行なう際に計算リソースを変更できる「パフォーマンスモード」も用意。処理する内容やPCの使用環境に応じて、NPUやGPUを使い分けられる。そのほか、文書の要約や翻訳、高度なバッテリ管理機能、プレゼン時などに便利なハンドサインでのPC操作機能(dynabook X83/PAのみ)など、AIを活用したさまざまな機能は引き続き備える。

PC操作エージェント
AI知識サーチ
パフォーマンスモード

 Web会議関連では、AIノイズキャンセラーやWindows Studio Effects、素早くミュートを切り替えられるワンタッチマイクミュートといった各種機能は従来モデルから継続して搭載。セキュリティ周りでは、NIST SP 800-171準拠の設計とするほか、BIOSを保護する独自のセキュリティマネージャを備え、BIOSの防御/攻撃検知/復旧に対応している。

dynabook X83/PA

dynabook X83/PA

 dynabook X83/PAは、ユーザーが自ら交換できる「セルフ交換バッテリー」を採用した13.3型モバイルノートPC。厚みは17.9~18.9mm(タッチパネルなしの場合)、重量は約950g(目標値)と、薄型軽量設計である点も特徴としている。

 キーボードはストロークが1.5mmまたは2mmのものから選択可能。MIL規格準拠の堅牢性テストも実施予定としている。また、無線機能をWi-Fi 7へと強化した。

 主な仕様は、CPUがCore Ultra 5 322/5 325/7 355、メモリが16GB/32GB、ストレージが256GB/512GB/1TB SSD、ディスプレイが13.3型1,920×1,200ドット非光沢液晶(タッチ対応も選択可)、OSがWindows 11 Proなど。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4 3基、USB 3.2 Gen 1 2基、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、HDMI、約500万画素/約92万画素Webカメラ、音声入出力などを装備。5GやLTEモデムも選択できる。

 本体サイズは約298.8×212×17.9~18.9mm(タッチ非対応)または約298.8×212×17.9~19.6mm(タッチ対応)。重量は現時点で未公開。

dynabook B86/PA

dynabook B86/PA

 dynabook B86/PAは、16型の大型ディスプレイを搭載しつつ、重量約1.79kg(目標値)、薄さ約19.9mmを実現したノートPC。テンキー付きキーボードも備えている。

 主な仕様は、CPUがCore Ultra 5 322/5 325/7 355、メモリが16GB/32GB、ストレージが256GB/512GB/1TB SSD、ディスプレイが16型1,920×1,200ドット非光沢液晶、OSがWindows 11 Proなど。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 1、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、HDMI、約500万画素/約92万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 本体サイズは約357×248.9×19.9mm、重量は現時点で未公開。

AIの利活用を後押しするコンテンツを無料提供

JBS AI Starter Learning

 また、企業でのAIの利活用を後押しする無料コンテンツ「JBS AI Starter Learning」を新たに用意。今回発表した2機種を皮切りに、今後投入する法人向けモデルに提供する。

 日本ビジネスシステムズ(JBS)との協業で実現したもので、Copilotの活用法やプロンプトの基礎を学べる動画など、初めてAIに触れるユーザー向けのコンテンツに無料でアクセスできる。より深く学習したいユーザーには、有料のアップグレードメニューも用意する。

Copilotを使うための基礎を学べる

 加えて、同社が提供するIT資産管理ソリューション「Dynabook PCアセットモニタリングサービス」の新機能として、リモートでのデータ消去やロックを可能にする「Dynabookリモートセキュア」「DynabookリモートセキュアPlus」も発表した。

 DynabookリモートセキュアはWi-Fiなどのインターネットを経由したリモート消去、DynabookリモートセキュアPlusはSMSを経由したリモート消去/起動ロックを可能にする機能。後者は5G/LTEモデムを内蔵するPCでのみ利用でき、電源が切れた状態でもBIOSが消去やロックの処理を行なえる点を特徴としている。

DynabookリモートセキュアPlus
リモートでのデータ消去や起動ロックを実現する

ローカルAIでビジネスでも安心して使えるAI PC

須田淳一郎氏
小川岳弘氏
杉野文則氏

 1月22日に開催された新製品発表会では、同社商品統括部統括部長の須田淳一郎氏、ニューコンセプトコンピューティング統括部NCCソリューション戦略部部長の小川岳弘氏、国内PC事業本部国内マーケティング本部本部長の杉野文則氏が登壇。新たな製品やソリューションについて説明した。

 同社は、AIがユーザーの質問に答えるだけのものから、ユーザーの指示を聞いて自律的に動くエージェント的なものに変わりつつある中で、今回の新製品を「AIエージェント時代に対応するAI PC」だと位置付けているという。

新製品はAIエージェント時代に対応するAI PCに

 AIエージェントは自律的でさまざまなデータを利活用できることから、ビジネスにおいて有用である一方、誤判断やセキュリティのリスクも存在する。これに対して同社は、独自のAI機能をローカル処理で完結する設計とすることで、ビジネスでも安心してAIを利活用可能な環境を提供できるとアピールした。

 その上で将来的には、PC内のユーザーデータをAIモデルを組み合わせることで、AI PCをユーザーにとってよりパーソナルな存在に近づけていきたいと説明。ビジネスシーンでは優秀なアシスタント、個人利用のシーンでは愛着あるパートナーがAI PCの未来の姿だと語った。

ローカルAIならビジネスでも安心してAIを使える
未来のAI PCはもっとパーソナルなものに