やじうまミニレビュー

旧iPhone 5Wアダプタとほぼ同サイズ。UGREEN 45W充電器が鬼ちっちゃい

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「UGREEN Nexode Air 45W」をApple 5Wアダプタ(右)と並べたところ。発売は2026年5月。実売価格は3,280円だが、たびたびセールにより2,000円台で販売されている

 UGREENの「Nexode Air 45W」は、最大45Wの出力に対応したUSB PD充電器だ。かつてのiPhoneに付属していたサイコロ形状の5Wアダプタとほぼ変わらないコンパクトなサイズながら、ノートPCの急速充電が行なえるのが最大の特徴だ。

 競合他社の45W充電器と比べても小ささが際立つ本製品について、同シリーズの65W充電器とも比較しつつ紹介する。

45W充電器はノートPCだけでなくスマホにも最適

 USB PDに対応した充電器において、最大45Wという出力は、これまではノートPCやタブレットに最適とされており、スマホではややオーバースペックと見なされることが多かった。

 しかし最近ではiPhoneのように30W台後半での急速充電に対応したスマホも増え、最大出力が20Wや30Wの充電器ではボトルネックになる場合も出てきている。最新のiPhone 18 Proにいたっては、製品ページにおける高速充電の仕様表記の但し書きで、60W以上の充電器での検証結果を記載しているほどだ。

 こうしたことから、いまスマホ用の充電器を新しく調達するのであれば、45W以上の充電器が現実的な選択肢となりつつある。これまでノートPC向けという扱いだった45W充電器が、ノートにもスマホにも適したオールラウンドなモデルとみなされるようになりつつあるのが現在の状況だ。

 さて今回取り上げる「UGREEN Nexode Air 45W」は、そんな最大出力45Wに対応した充電器で、圧倒的なコンパクトさを特徴としている。iPhone 11よりも前のモデルに付属していたサイコロ型の5W USB電源アダプタともサイズ的に大差なく、近年の充電器の小型化のトレンドを知らなければ、ちょっとしたカルチャーショックだろう。

 またプラグは折りたためるため持ち歩きの際も邪魔にならないなど、小型化のために犠牲になっている部分も見受けられず、さらに正面のポート周辺にはクリア素材が使われており高級感もある。この正面には45Wという値が大きく書かれており、出力を容易に把握できるのもよい。

正面から見たところ。今回紹介しているグレーのほかホワイトもラインナップされる
プラグは折りたたみが可能で持ち歩くときもほかの荷物を傷つける恐れが少ない
かつてiPhoneに付属していたApple 5Wアダプタ(右)との比較。サイズがひとまわりしか違わないことに驚かされる
本製品の方が奥行きはあるが、Apple 5Wアダプタ(右)はプラグを折りたためないので実質イーブンという見方もできる
重量は実測48gと、50gの大台を割っている

性能は一般的。ピーク時の温度はやや高め

 充電回りの仕様について、ざっと実機を使って確認しておこう。USB PDのPDOは最大20V/2.25Aで、5~11V/4.5AのPPSにも対応している。最大65Wの充電に対応したWindowsノートを充電したところ、ピーク時には40W前後での充電が行なえることを確認した。またiPhone 17 Pro Maxに対しては、ピーク時には38W前後での充電が行なえることを確認している。

 これは以前紹介したダイソーの45W充電器のレビューで比較した計4製品とほぼ同じであり、突出しておかしな挙動は見られない。ちなみに今回追加で行なった実験では、同じWindowsノートに関してバッテリ残量が2%の状態から充電を開始したところ、30分後には33%、1時間後には62%までバッテリを回復できている。

最大20V/2.25Aでの充電に対応。ここに記載はないがPPSにも対応する
「USB Cable Checker3」でPDOをチェック。5~11V/4.5AのPPSにも対応していることが分かる
ポート情報をチェック。QC2/3のほかAppleの5V/2.4Aにも対応する
Windowsノートを充電したところ、残量2%から始めて30分後には33%、1時間後には62%までバッテリを回復できた
ピーク時の出力。40W前後での充電が行なえていた

 やや突っ込みどころがあるとすれば発熱だ。一般的にボディサイズが小さな充電器は、それだけ熱がこもる傾向があり、長時間充電していると手が触れられないほど発熱する場合がある。長期的に使った場合の耐久性という観点ではよいとはいえないし、また室内に子どもや、自由に動き回れるペットがいる場合などは、うっかり触れてしまわないとも限らず、温度は低いに越したことはない。

 本製品の発熱については、前述のダイソー製45W充電器のレビューで検証を行なっているので参照いただきたいが、ピーク時に71℃台と、やや高めの温度が計測されている。他社製品はダイソー製品が70℃台、残る2製品が67℃台で、極端な差があるわけではないが、このクラスの中では熱いことに変わりはない。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/yajiuma-mini-review/2138920.html

ポート付近の温度はピーク時71.5℃と同等製品と比べて若干高め

 ちなみに上記検証で本製品に次いで高い温度が計測されたダイソー製品は、ほかの3製品がもっとも高温になる正面ポート付近の温度がかえって低いため、正面ポート付近の温度だけを比べると、70℃の大台を超えるのは4製品の中で本製品だけということになる。わざわざ本製品を回避して他社製品を選ぶほどの差ではないものの、気になる点ではある。

45Wモデルと65Wモデル、適した使い分けを考える

 さて、本製品の導入を検討するにあたって比較対象となるのは、同じ45Wの充電器だけではない。特に充電対象がスマホよりもノートPCメインである場合は、本製品の兄弟機にあたる65Wモデル「UGREEN Nexode Air 65W」も、強力なライバルとなる。本稿の締めとしてこちらについても紹介しておこう。
https://ugreen.jp/products/nexode-air-65w-charger

 この65Wモデルの最大の売りは45Wモデルと同じく、ボディの小ささだ。45Wモデルよりはひとまわり大きいものの、横に並べて比較しなければ違いが分からないほどの差で、65W対応の充電器としては圧倒的にコンパクト。今回の記事では45Wのモデルを主役として扱っているが、この65Wのモデルも主役を張れるポテンシャルを備えたモデルだ。

 また実売価格も4,280円と、1,000円程度の差しかないほか、5A対応のUSB Type-Cケーブルが同梱されており非常にお買い得だ。重量が73gと、45Wモデルの48gよりもやや重いのが気になる程度だ。

65Wモデル「UGREEN Nexode Air 65W」。外見は本製品に酷似している
左が本製品、右が65Wモデル。サイズはひとまわり違う程度
奥行きの比較。こちらもほんのわずかな差しかない
重量は実測73gと、45Wモデルより25g重い

 そもそも45Wという出力は、ノートPCにとってはあくまで最低限にすぎず、ワンランク上である60Wや65Wに対応していた方が安心だ。そうした意味で、65Wの出力に対応した65Wモデルは、ボディのコンパクトさよりも充電速度の優先度が高い場合に、よりよい選択肢といえる。

 実際の充電速度はというと、バッテリ残量を2%まで減らしたWindowsノートで充電を開始したところ、30分後には50%、1時間後には85%までバッテリを回復できた。前述の45Wモデルでは30分後には33%、1時間後には62%だったので、30分後の時点でざっと1.5倍程度のスピードということになる。

前述のWindowsノートにおけるピーク時の出力。58W前後での充電が行なえていた

 そのため、限られた時間でノートPCのバッテリを満充電にしたいシーンが日常的にあるならば、45Wではなく65Wを選んでおく価値はある。特に、バッテリ節約機能がオンになるギリギリまで充電ケーブルをつながず駆動させるような使い方が常態化している場合、65W対応のありがたみを感じる機会は多いだろう。

 一方で、ノートPCを充電ケーブルから外して使う機会がそれほどなく、その場合もノートPCのバッテリが半分以下になることはほとんどないようならば、65W対応を選ぶ必然性はあまりなく、45Wで十分だろう。またスマホの充電がメインの人も、コスト面やサイズも考慮して、現状では45Wの方がベターといっていい。

 以上、45Wと65Wの違いも含めて見てきたが、最近のUSB PD充電器はステータス表示の液晶画面を搭載するなど付加価値を持たせた製品が増えつつある中、シンプルイズベストの設計である本製品は、ボディサイズのコンパクトさにこだわるならば候補の最右翼といっていい製品だ。ぜひ実機を手に取ってその小ぶりさを実感してみてほしい。

文字通りの手のひらサイズで持ち歩きには最適だ