やじうまミニレビュー

これは便利!手持ちの電源タップがモニター裏に付く2千円台ホルダー

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
長尾製作所の「NB-PTAP-VESA」を用い、電源タップをモニターに取り付けたところ。実売価格は2,482円

 長尾製作所の「NB-PTAP-VESA」は、電源タップをモニター背面に取り付けるためのVESAマウント対応アタッチメントだ。

 以前、VESAマウントに取り付け可能な電源タップとして、エレコムの「ECT-3325BK」を紹介したが、電源タップ側に取付機構があった同製品と異なり、今回の製品はあくまで汎用的なアタッチメントで、電源タップは市販の製品を用いるのが特徴だ。

 そのため、現在使用中のお気に入りのタップをそのまま転用できるのはもちろん、専用品であるエレコムの製品にはなかった、複数の利点を備えている。実機を購入したので試用レポートをお届けする。

VESAマウントに取り付けて電源タップを挟み込む

 本製品は、電源タップを挟み込むホルダー部と、VESAマウントに取り付けるための金属製のプレートで構成される。ホルダーをプレートにネジ止めする向きによって、タップの口を横向きにするか、あるいは上向きにするかを決定できる。

パッケージ。電源タップを挟むホルダー(左上)と、VESAマウントに取り付けるプレート(左下)を中心に、ネジ類、クッションシートなどで構成される
ホルダー部。挟んだ電源タップをネジで締め付けて固定する
横から見たところ。幅約32~52mmの電源タップに対応する
プレートにホルダーを取り付けた状態。これをVESAマウントにネジ止めする
ホルダーは正面だけでなく上向きに取り付けることも可能だ
VESAマウント穴は75mmと100mmの両方に対応する

 利用にあたってはまずホルダー部とプレートをネジ止めしたのち、モニター背面のVESAマウントにネジで固定する。プレートはVESAの75mmおよび100mmの両方に対応するため、対応モニターの幅は広い。穴は上下方向に広く開けられているので、高さの調節も可能だ。

 取り付けが終わったら、最後に電源タップを挟み込み、ネジで締め付けて完了だ。構造はいわゆるクランプ式で、面と面で挟み込むことから安定性は高い。またホルダーの内側にはクッションシートを貼るため、電源タップにキズが付く心配もない。

 このように本製品は、ホルダーとプレートの合体、VESAマウントへの取り付け、さらに電源タップの締め付けと、3箇所にわたってプラスドライバーを使用する。タップを締め付ける工程くらいは手回しタイプのネジでも良さそうなものだ。ただ、どのみちプラスドライバーが必要なのであれば統一した方が合理的で、外観もスッキリする。そのためこうした仕様になっていると考えられる。

モニターの背面に取り付けたところ。VESAマウントの4つの穴のうち2つを使って取り付ける。上下方向の位置調節にも対応する
斜め方向から見たところ。それほど奥行きを取らないこともあり、単体では目立たない
電源タップを挟み込み、プラスドライバーを使って締め付ける
固定完了。クッションシートで挟んでいるためキズが付く恐れも少ない

 取り付けられる電源タップは、幅約32~52mmの範囲とされている。市販の電源タップホルダーは海外由来の製品が多く、国内で多く流通しているスリムタイプの電源タップは細すぎて挟めない場合もある。本製品は幅約32mmという細いタップまでサポートしており、スリムタップの取り付けにあたって融通が利く。

 また幅さえ適合すれば原則どのような電源タップでも取り付けられるため、口数が多いタイプや少ないタイプ、個別スイッチを備えたタイプ、USBポートを備えたタイプなど、好みに合わせて自由にチョイスできる。すでに身の回りで使用中の電源タップを転用すれば、スペースを節約できるのはもちろん、配線が見えなくなるためスッキリするだろう。

実際にケーブルやアダプタ類を取り付けたところ。耐荷重は書かれていないが一般的な用途であれば問題はなさそうだ

縦方向の取り付けやモニターアームとの併用にも対応

 本製品は組み合わせる電源タップを自由にチョイスできることに加えて、取り付けの自由度も高い。前述のように口を横向き・上向きのどちらも選べるだけでなく、電源タップそのものを縦方向に取り付けることも可能だ。

 前回のエレコム製品も縦方向に取り付けることは可能だったが、全長40cmオーバーと長かったため、小柄なモニターだと上から突き刺したような見た目になりかねなかった。本製品であればモニターのサイズに合わせて電源タップ自体を選択できるので、ショートタイプの電源タップを選べば、縦方向でも違和感なく取り付けられる。

 さらに本製品はほかのVESAマウントグッズとの併用も可能だ。たとえばモニターアームをVESAマウントに装着する際に、本製品のプレート穴を重ねた状態でネジ止めすれば、モニターごと電源タップを宙に浮いた状態で取り付けられる。ほかにも応用次第でさまざまな取り付け方ができるはずだ。

 なにより本製品はオール金属製で頑丈なことから、このようにさまざまな取り付け方をしても、耐久性の面で支障はない。見た目はかなりゴツく、また重量もあるのは好みが分かれそうだが、割れたり曲がったりといった心配をしなくて済むのは利点だろう。

一般的な取り付け方。スリムなタップにも対応できるのは隠れた強み
幅のあるタップでも52mmまでであれば問題なく挟み込める
縦向きに取り付けることも可能。ショートタイプのタップなら見た目もマッチする
口が上向きになるよう取り付けることも可能だ
モニターアームなどほかのVESAマウント対応製品と併用できるのも強みだ

奥行きはもう少しほしいが持っておいて損はない製品

 以上のように、ややゴツい点は好みが分かれそうだが、機能面では文句なしで、なおかつ価格も2千円台と安い。今回見てきたようにさまざまな組み方や取り付け方に対応するので、モニターの配置や設置を変更したことで一時的に使わなくなっても、いくらでも活用のしようがある。モニターやテレビを所有している人は、1つ持っておいて損はないはずだ。

 また組み合わせる対象は電源タップに限らず、幅さえ合えばほかのPC周辺機器などにも対応できる。ただ、メーカーの長尾製作所ではほかにもVESA対応のさまざまなアタッチメントを販売しているので、無理に本製品を用途外に使うよりも、目的の品に適合するラインナップがないか探すところから始めることをおすすめする。

 そんな本製品で唯一気になる点を挙げるとするならば、電源タップを挟み込む部分の奥行きが若干浅いことだ。本製品はスリムタップでも挟み込めるのが強みだが、その一方で、タップを挟み込むホルダー部の奥行きは15mm程度しかなく、タップの奥行きの半分程度にしか達しないこともしばしばだ。

唯一の欠点といえるのが挟み込む部分の奥行きのなさ。実質15mm程度しかない
横から見ると締め付けのネジなどが邪魔して奥行きが取れないことが分かる。上下の金属プレート自体を延長する必要がありそうだ

 これはホルダーを締め付けるネジを内側に配置しなくてはならない構造上の理由によるものと考えられるが、上下から挟み込む金属プレート部分を延長するなど、改善のしようはあるはずだ。実際、奥行きがあと10mm長ければ安定性は格段に向上するはずなので、将来的には見直しを期待したい部分だ。

パッケージ。日本製であることを大きくアピールしている