やじうまミニレビュー

充電器を忘れたらダイソーへ。1,100円で45W、ノートPCも充電できた

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
ダイソー「45WUSB PD充電器」。実売価格は1,100円。今回試用しているホワイトのほかにブラックもある。なお新製品であるためか、本稿執筆時点でメーカーの製品ページは見当たらない

 ダイソーから最大45Wの急速充電に対応したUSB PD充電器が登場した。本コーナーで先日紹介した実売880円の30W充電器の上位モデルに相当し、実売1,100円という、こちらも価格破壊的なプライスが大きな特徴だ。

 最大45WというスペックからしてノートPCの充電に最適と考えられるこの充電器、これだけ安いと何か落とし穴があるのではと疑いたくなるところだが、実際はどうなのだろうか。実機を購入したので、前回の30W充電器や、他社の45W充電器と比べつつ、その特徴を見ていく。

ダイソー45W充電器は既存30W充電器の上位モデル。裏面にはラディウス社の名

 本体の外観は前回の30W充電器とそっくりで、質感もほぼ同じ。正面から見た場合のポートの配置に若干の違いはあるが、同系列の製品であることは明らかだ。プラグは折りたためるなど、持ち歩きに配慮されているのも、前回の30W充電器と同様だ。

 裏面のPSEマークの傍にはラディウス社の名があり、前回の30W充電器と同様、このカテゴリでは実績のあるラディウス社が手掛けた製品であることが分かる。

 重量は、前回の30W充電器が実測43gだったのに比べて、本製品は実測72gとやや重め。バッグの中に常時入れていてもほとんど気にならなかった前回の30W充電器と比べると、やや負担になる印象だ。ボディサイズについては後述する。

ダイソーブランドで販売されている。GaN採用、45W対応であることが大きく書かれている
製品本体。見るからに一般的なUSB Type-C単ポート仕様のUSB PD充電器だ
プラグは折りたたみ可能なのでバッグの中にも入れておきやすい
PSEの認証元を見る限りラディウス(radius)社が手掛ける製品のようだ
重量は実測72gと、前回の30W充電器が43gだったのと比べると相応に重い

 出力は最大45Wということで、スマホやタブレットはもちろん、ノートPCでの利用にも適している。パッケージには45Wを超えるノートPCには使用しない旨の(例によってかなり強い口調での)注意書きがあるが、現実的には非常にレアなケースだと考えられる。

前回の30W充電器(右)との比較。サイズ以外はそっくりだ
ポートがやや上寄りに配置されていた30W充電器(右)と異なり、本製品のポートは中央に配置されている
ボディの全長もずいぶんと違う。壁面コンセントに挿した場合、30W充電器よりも脱落しやすそうだ
前回の30W充電器と同様、パッケージ側面には強い口調での注意書きがあるが、他社製品と異なる特殊な仕様があるわけではなく、リスク回避のための慎重さ重視の表現だと考えられる

ボディはやや大柄、発熱もそこそこあり

 では前回同様、同等製品となる他社の45W対応充電器と比較しつつチェックしていこう。

 ボディサイズは他社の45W充電器と変わらない、と言いたいところだが、昨今の45W充電器は小型化が進んでいることもあり、本製品はやや大柄な印象を受ける。今回の比較対象である3モデルのどれよりも大きく、ボディサイズ優先で製品を絞り込むと、真っ先に候補から脱落する大きさだ。

同じ最大出力45WのUSB PD充電器4つを並べて比較した。手元にあった製品を集めただけなので新旧の製品が混在しているのはご容赦いただきたい
ボディサイズを比較。左からダイソー製品、エレコム「MPA-ACCP29WH」、Anker「Nano II 45W」、UGREEN「Nexode Air 45W」。発売間もないUGREEN製品がもっともコンパクトなのはともかく、発売が4から5年前のエレコムとAnker製品よりも大きいのは気になるところ
全長の比較。ここでも本製品(左端)が明らかに大きい

 ボディサイズが大きめということで、そのぶん発熱が控えめであれば、それはそれでメリットになるのだが、ピーク時の温度は逆にやや高い部類に入る。今回、ノートPC(ThinkPad X1 Carbon Gen9)のバッテリ残量が1桁台から充電を始めて1時間経過した時点でもっとも高い表面温度を測定したが、本製品は70℃を超えており、4製品の中では2番目に高温だった。

 ちなみに本製品より高温だったのはUGREENの極小モデル(約71℃)で、これはボディの圧倒的なコンパクトさゆえ理解できるのだが、本製品よりサイズが小さいAnkerやエレコム製品(いずれも67℃)に発熱で負けているのはいただけない。前回の30W充電器のように他社比で飛び抜けて熱いわけではないが、もう少し控えめであってほしかったのが本音だ。

斜め方向から見てもっとも高温の箇所を撮影したもの。上段左がダイソー、上段右がエレコム、下段左がAnker、下段右がUGREEN(以下同じ)。UGREENの極小モデルがもっとも高温なのは当然として、より小型のエレコムとAnkerの2製品に本製品が負けているのはいただけない

 一方でピーク時の出力は比較対象の3製品と同じく実測41W前後で推移しており、最大45Wというスペックにふさわしい出力だ。急速充電の性能という点においては、他社製品と比べても明確な違いはないように見える。

 またPDOについては、パッケージおよび本体の記述とも一致しており、PPSにも対応していることが分かる。PPSの電圧など細かな違いはあるが、突出した特徴はなく、よくある45W充電器という印象だ。

ノートPCのバッテリ残量が1桁台における出力の比較。いずれも41W前後(約20V/2A)での充電が行なえており、大きな違いはない
「USB Cable Checker3」で仕様をチェック。エレコム製品(上段右)以外はQC2/3での充電に対応している
PDOをチェック。全モデルがPPSに対応している。本製品およびUGREEN製品(下段右)は電圧が3.3V以上ではなく5V以上となっている

ノートPCはもちろんスマホにも適する

 以上のように、性能面ではいい意味で普通で、ざっと見た限り安心して使える製品だ。ボディサイズがやや大きく、携帯性にこだわる人への訴求力は強くないほか、発熱が若干大きいなどの傾向は見られるが、速度が著しく低いとか、たびたび充電が切れるといった実用上の問題はなく、またプラグが折りたためないなど価格優先で省略された機構も見当たらない。

 なにより実売1,100円という圧倒的なコスパはやはり強力で、前回の30W充電器ほどではないにせよ、おすすめできる製品であることに変わりはない。長期的に使わなければ分からない耐久性については例によって評価保留とするが、ノートPCを持って外出したにもかかわらず充電器を自宅や会社に忘れた場合に、本製品を調達するためだけに、最寄りのダイソーを探して足を運ぶ価値は十分にある。

 なお本稿ではノートPCとの組み合わせを前提に検証したが、昨今はスマホについても、急速充電にあたって30Wの充電器ではボトルネックとなるケースが出つつある。しばらく先までを見据えて、PC用としてだけでなくスマホ用としても、最大45Wの急速充電に対応した本製品をチョイスしておくのは十分にありといえそうだ。

スマホの急速充電にも適する。これはiPhone 17 Pro Maxを充電しているところ
iPhone 17 Pro Maxは38~39Wで充電が行なえた。30Wの充電器だとボトルネックになっていたことが分かる