やじうまミニレビュー
奥行きの短いテーブルでも快適なPC作業を。後付けタイプのリストレスト
2021年12月29日 06:35
「デスクに座ってのPC作業がしづらい」と感じる場合、デスクの奥行きが足りないのが原因であるケースは多い。奥行きに余裕がないせいでキーボードをかなり手前に置かざるを得ず、その結果として打鍵時にヒジを浮かせたり曲げたりと、リラックスできない不自然な姿勢で作業を続けることになり、肩凝りなどを誘発しかねないというわけだ。
こうした場合の対策としては、デスクを買い替える、ディスプレイアームを導入して配置をなるべく奥寄りにする、などが考えられるが、最も手軽なのはデスクの手前に補助テーブルないしはリストレストを取り付け、デスクの奥行きを擬似的に伸ばす方法だ。
今回紹介するサンワサプライの後付けリストレスト「100-TOK004BK」は、そうした用途に適した製品だ。直販価格は3,480円。
こうした補助テーブルは、クランプを用いてデスク天板にがっちりと固定するタイプもあるが、本製品は、半円状の2本のアームと本体を使って、テーブルの天板を挟み込むようにして取り付ける。必要な時だけ取り付けて使い、あとは外しておける仕組みだ。別の用途に使う簡易テーブルを一時的にPC作業に転用する場合にはぴったりだ。
利用にあたって注意したいのはテーブルの天板の厚みだ。本製品は天板に引っ掛けて固定する仕組み上、天板の厚みがありすぎると、引っ掛けた時に天板と水平にならない。対応する厚みは15~25mmとそれほど広くないので、あらかじめ確認しておきたい。また手前が斜めにカットされた天板では利用できない点にも注意したい。
本製品を取り付けた状態では、テーブルの天板との間に約3cmほどの段差が生じる。ノートPCにせよ、フルキーボードにせよ、本製品の側から見ると、一段下がったところに設置する状態になる。ふだん使っていてキーボードが高すぎると感じている場合は、上手くフィットするかもしれないが、必要に応じて厚みがあるものを天板に敷いたほうがよい。
もう1つ、横方向への衝撃に弱いことは留意したい。席を離れようと立ち上がって左右のどちらかに移動しようとしたときに足に当たり、取り付け位置がずれるのは日常茶飯事だ。着脱が自在な本製品のメリットが裏目に出た格好で、本製品に固定機能がない以上、ユーザーの側で注意するしかない。
といった具合に注意点もいくつかあるのだが、わずか3千円台の投資で、肘をしっかりとつけて快適な打鍵ができるようになるのは、何よりのメリットだ。もともとPC作業に適していないテーブルを在宅勤務に転用している場合などにもお勧めできる本製品。筆者が購入したのは幅60.5cmタイプだが、さらに幅が広いタイプもあるようなので、手持ちのテーブルに合わせてチョイスしてほしい。