やじうまミニレビュー

奥行きの短いテーブルでも快適なPC作業を。後付けタイプのリストレスト

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
後付けリストレスト「100-TOK004BK」。奥行きが短いテーブルであっても、本製品を取り付けることでPC作業が容易になる

 「デスクに座ってのPC作業がしづらい」と感じる場合、デスクの奥行きが足りないのが原因であるケースは多い。奥行きに余裕がないせいでキーボードをかなり手前に置かざるを得ず、その結果として打鍵時にヒジを浮かせたり曲げたりと、リラックスできない不自然な姿勢で作業を続けることになり、肩凝りなどを誘発しかねないというわけだ。

 こうした場合の対策としては、デスクを買い替える、ディスプレイアームを導入して配置をなるべく奥寄りにする、などが考えられるが、最も手軽なのはデスクの手前に補助テーブルないしはリストレストを取り付け、デスクの奥行きを擬似的に伸ばす方法だ。

 今回紹介するサンワサプライの後付けリストレスト「100-TOK004BK」は、そうした用途に適した製品だ。直販価格は3,480円。

製品本体。マウス操作の可動域を確保するためか、左よりも右側が大きめに作られている

 こうした補助テーブルは、クランプを用いてデスク天板にがっちりと固定するタイプもあるが、本製品は、半円状の2本のアームと本体を使って、テーブルの天板を挟み込むようにして取り付ける。必要な時だけ取り付けて使い、あとは外しておける仕組みだ。別の用途に使う簡易テーブルを一時的にPC作業に転用する場合にはぴったりだ。

後部にはテーブルに取り付けるための半円状のアーム2本がある
横から見たところ。リストレスト部の奥行きは28cm
裏側。重量はこのように片手でギリギリ持ち上げられる程度
アームは別パーツとなっている。金属製でずっしりとしている
付属の六角レンチを使ってアームを取り付ける
アームの角度は固定。2本の間隔は調整できないので、テーブル下にドロアーなどが備え付けられている場合は要注意だ
取り付け前のテーブル
まず天板の下にアームを引っ掛ける
天板と平行になるように本体をセットする。これで完成だ
下から見た状態。本体の縁とアームとで、テーブルの天板を挟み込む形になる

 利用にあたって注意したいのはテーブルの天板の厚みだ。本製品は天板に引っ掛けて固定する仕組み上、天板の厚みがありすぎると、引っ掛けた時に天板と水平にならない。対応する厚みは15~25mmとそれほど広くないので、あらかじめ確認しておきたい。また手前が斜めにカットされた天板では利用できない点にも注意したい。

 本製品を取り付けた状態では、テーブルの天板との間に約3cmほどの段差が生じる。ノートPCにせよ、フルキーボードにせよ、本製品の側から見ると、一段下がったところに設置する状態になる。ふだん使っていてキーボードが高すぎると感じている場合は、上手くフィットするかもしれないが、必要に応じて厚みがあるものを天板に敷いたほうがよい。

 もう1つ、横方向への衝撃に弱いことは留意したい。席を離れようと立ち上がって左右のどちらかに移動しようとしたときに足に当たり、取り付け位置がずれるのは日常茶飯事だ。着脱が自在な本製品のメリットが裏目に出た格好で、本製品に固定機能がない以上、ユーザーの側で注意するしかない。

 といった具合に注意点もいくつかあるのだが、わずか3千円台の投資で、肘をしっかりとつけて快適な打鍵ができるようになるのは、何よりのメリットだ。もともとPC作業に適していないテーブルを在宅勤務に転用している場合などにもお勧めできる本製品。筆者が購入したのは幅60.5cmタイプだが、さらに幅が広いタイプもあるようなので、手持ちのテーブルに合わせてチョイスしてほしい。

本製品を装着することで、テーブルの奥行きを20cm強伸ばせる。表面はファブリック素材
ノートPCを置いた状態。奥行きが増すことで、打鍵時に肘が浮くこともなくなる
ただし段差ができるので、利用スタイルによっては違和感を感じることも
厚みのあるキーボードなどは、本製品がパームレストの代わりになり、打鍵しやすくなる場合も