やじうまミニレビュー

変形ロボ並みにカッチョイイ! サンコーの折りたたみ式キャリーが便利すぎた!

~大量の薄い本からパソコンパーツ一式まで運搬の供に

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
サンコーの「超コンパクト!変形マイクロキャリー」。変形前のVF-20MC(筆者が勝手につけました)、STORAGE MODE(格納モード)

 変形は男のロマン、ウルトラホークにはじまりマクロスシリーズ、グレンラガンにシンカリオン! とにかく変形はカッコイイ!そして正義だ! いや、マジ「E6 こまち」カッケーっす。

 そんな「変形マニア」の野郎ドモにお届けしたいのが、アキバにある「あの店」ことサンコーの「超コンパクト!変形マイクロキャリー」だ。

 110×240×35mm(幅×奥行き×高さ)の薄型弁当箱が、キャリーに変形する。その経過は歴代アニメ「マクロス」シリーズのバルキリー(主人公が登場する戦闘機)並みで、「え! 何で戦闘機がロボットになるんだよ! カッチョえー!」となる。それでいて変形は簡単すぎず難しくもない塩梅で、かつ実際に変形できるオモチャが作れるリアルさ。ちなみに折りたたむと、デスクトップマシンの5インチベイにも、すっぽり収まるくらい小さい。

変形後のCARGO MODE(貨物モード)。もうこの時点で変形大好き男子は、通販でポチッ!だろ?

 キャリーとしての機能もバッチリ。最大25kgの荷物も運べ、持ち手はなんと最大1mまで伸びる。つまり2Lのペットボトル6本入った1ケースの箱を2箱も運べるのだ!

 フルタワーケースに電源、ビデオカードにマザーボード、キーボードや光学ドライブ、さらにはVRゴーグル一式買ったって、お持ち帰りOKという頑強さなのだ。

 それでいて価格は、2,980円とリーズナブル。おかげで変形マニアが相次いでポチるため、現在品切れ中だが、サンコーの広報の方によれば、絶賛工場フル稼働で量産中でときおり入荷しているようなので、欲しい人は製品ページをいつものWeb巡回コースに加えよう!

君の想像力が試される!こうして変形するぜ!

 ではまず、変形前のSTRAGE MODEと変形後のCARGO MODEのキャリー形状を見てもらおう。

薄型弁当箱サイズ。A5サイズが縦に6cmほど大きくなった感じ

 サイズ感は、ほぼ「1みゆき」もしくは「1タッチ」。やや天地がみゆきより6cmほど高い。

荷受面24.5×16.5cm(ほぼ変形前のサイズ)。高さ102.5cmのキャリーになる。フツーのキャリーよりもワンサイズ大きめなので、背の高い人でも持ちやすい

 CARD MODEに変形後のキャリータイプは、ハンドルが腰より上まで来るので、一般のキャリーより大きい。なお重量は、ほぼ「2みゆき」だ。

「タッチ」は「みゆき」と完全互換なので、ここでは「2みゆき」とした
「タッチ」も「みゆき」も知らねーよジジイ! という方には、MKS単位系で0.934kgとなっている

 さぁ! 君はのこのMODE間の工程をつなげるだろうか? もったいぶっても仕方ないので、変形工程を写真で見ていくことにしよう。

(1)荷台を開く
アルミ製の荷台を開く。ヒンジ部分には重さがかかるので、分厚いステンレスでできている
(2)荷台を拡張する
ステンレス製の棒を左右に展開して、荷台の完成。直径3mmのステンレス棒なので引っ張り出しても頑丈。思い切り押しても数mm程度しかゆがまない
(3)荷台の足を出す
荷台面についているプラスチック部品を押し出し、自立したときの足にする
(4)タイヤを引き出す
荷台を上に見て右側の脚を下に引き出す。完全に引き出すと足のロック機構が見える
(5)ロックする
足のアームを荷台と並行になるように折り曲げ「カチン!」とロックさせる。ロック解除するには、アームについているネジをスライドさせると、ロックのツメが外れるので、アームを再び折り曲げられる
(6)タイヤの向きを変える
車輪を回転させ向きを変える
(7)反対側も変形させる
反対側の車輪とアームを同様に変形させる
(8)取っ手を引き出す
取っ手を上に引っ張り高さを調整する

 あとは荷台に荷物を乗せ、付属のゴムひもで荷物を固定するだけだ。さらにサンコー製品だけに、これだけでは終わらないギミックも!

(9)スマホホルダーを取っ手から引き出す
取っ手の紐を引っ張ると両面がゴム磁石になっているスマホホルダーが飛び出す。あとは角度を決めて、スマホをゴム磁石にくっつける。このため、スマホケースなどに粘着テープで貼れる金属板も付属している

 ただしこのスマホホルダー、あくまで簡易的なものなので路面が悪いとズレ落ちたりするので要注意!

 さてこの変形を動画にすると、次のようになる。それほど訓練はしていないが、15秒で組み立て完了! 折りたたみも17秒で終わる。

組み立て
元に戻す

ステンレスを多様して強度と雨にも強い!

 荷台の一部と稼動部のプラスチックを除くと、そのほとんどがステンレス製。しっかり強度を考えられた設計になっている。しかもネジもステンレス製なので、多少雨に濡れても錆びない。

 ただステンレスという材料の特性上、鉄などの金属が触れていると「もらい錆び」という現象で、ステンレスも錆びる点に注意。雨天で使ったら、しっかり水分を拭いて、金属に触れないようにしまうといい。

材料はステンレスとアルミとプラスチック。厚みがあり、エンボス加工したアルミとステンレスなので、見た目よりかなり強度があり、錆びに強い

 なお荷台は構造上の問題でおうとつになっている。柔らかいものや曲がりやすいもの、また傷つきやすいものを運ぶ場合は荷台の上にダンボールを数枚敷いてクッションにするといい。さらに左右はステンレスの棒で支えるため、左右の安定を図るなら荷台面と同じサイズのベニア板を用意するといい。

薄い本の戦利品を300冊、末端価格にして30万円相当を運ぶ場合は、底にクッション材を敷いて大切な本の背表紙などにキズが入らないように配慮したい

 とくにコミケの戦利品の薄い本を運ぶなら、クッションは必需品だ。計算上357冊(B5判、表紙含め20ページ換算)の薄い本が運べるので、いちばん下にかかる重量はかなりのものになるので、本の背などに傷つかないようにしたい。

 これはこのキャリーにかぎったことでなく、トラベルショップなどで売っているキャリーでも同様のことが言える。ただ一般的なキャリーは、鉄に塗料を塗ったり、メッキをしてさび止めにしており、キャリーを何かにぶつけたりすると傷が入り、そこから錆て腐食する。長く使えるのは「超コンパクト!変形マイクロキャリー」だ。

 またカタログスペックでは、25kgまで耐えられるということだったので、耐積載重量チェックもしてみた。同人誌350冊相当だが、同人誌を知らない人でもわかりやすいように、2Lのペットボトル12本で24kgの荷重だ。

ほぼ限界重力の24kgをチェックしてみる。これには筆者もちょっとマユツバ(汁ダク)だった

 さっそくVF-20MC(※筆者命名)をCARGO MODEに変形して緑茶ミサイル(with JDAM)を換装。取っ手を斜めにするTAKE OFF時には、ミサイルを少し手で傾けるという、追加ステップが必要。しかしいったんTAKE OFFしたあとの操縦性と安定性は抜群で、24kgのミサイルが翼をさずかったかのように軽い! もちろんRed Bullは利用していない。

 「超コンパクト!変形マイクロキャリー」さえあれば、我が国はもちろん、我がコミケ、我がゲーミングパソコンフルセット買ってきたとき、我が奥さんにIKEAで家具購入指令を受けたときでも、心配するに足らない!

24kgを持っているとは思えない機動性!
荷物を運ぶ

 「超コンパクト!変形マイクロキャリー」は、ロジスティクスに革命を起こすであろう! 諸君! ためらっている時間などない!