やじうまミニレビュー

もはやSSDとしても使える高速USBメモリ「Lexar Jump Drive P20」

~128GBモデルは26%オフで本日よりセール

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「Lexar Jump Drive P20 128GB」

 筆者は仕事柄、USBメモリを多数持っている。ここ数年、発表会などで製品写真や仕様書などが入った報道資料をUSBメモリでもらうことが多いからだ。ちなみに、その前まではCD-RやDVD-Rで渡されることが多く、直近では、CESなどでメーカーブースに行って資料を請求すると、ダウンロードサイトが記入されただけの名刺を渡されることも増えてきた。

 それ以外の職種の方でも、弊誌読者なら、多くの人がUSBメモリを使ったことがあるだろう。コネクタの関係で、スマートフォンやタブレットではやや使いにくいが、自分で使う2台のPC間で、サイズの大きなデータやプログラムのインストーラをコピーしたり、知人/同僚に渡したりする際には最適なデバイスだ。

 ただし、これは一般的なUSBメモリでの話。USB 3.0に対応し、高速なメモリとコントローラを搭載し、大容量のものであれば、もはや“SSD代わり”として利用できるようになる。そういった製品の1つがマイクロンジャパンの「Lexar Jump Drive P20 128GB」だ。

製品パッケージ。これは未発売の日本語版
背面
左側面
右側面

 本製品は製品名にあるとおり容量は128GB。昨今では200GB超のmicroSDカードも存在するが、USBメモリとしては比較的大容量。そして本製品の最大の特徴がその転送速度で、公称値は連続読み込みが400MB/s、連続書き込みが270MB/s(32GBモデルは150MB/s)と、内蔵SSDに近い性能を誇る。

 すでに2月から日本でも販売されている製品だが、今回取り上げたのは、Amazon.co.jpでのセールが本日より実施されるからだ。これまでの実売価格は32GBが3,241円、64GBが5,135円、128GBが9,625円だったが、本日よりそれぞれ2,600円前後、4,410円前後、7,200円前後で販売される。なお、マイクロンジャパンによると、今回のセールは、日本市場に残っている最後の英語版パッケージの在庫処分的に行なわれるもので、在庫がなくなり次第終了となる。日本語パッケージ版は9月に登場の予定。製品内容や保証は共通だ。

製品
コネクタはスライダー式。スライダーの△の部分にはアクセスLEDがある
本体側面。下側はシルバーのツートンカラー
本体後面
本体正面。インターフェイスはUSB 3.0
本体背面
ストラップホールがあり、ストラップも付属する

 128GBのUSBメモリなら2,000円台のものもある。ただし、これらは低速なものだ。128GBの製品となると、大きなサイズのデータの移動や保存に使うだろうから、低速なものだと使い勝手が落ちる。ここはやはり高速なものを選びたい。

 また、128GBの内蔵SSDについても、実売価格5千円前後から存在する。ただし、内蔵SSDとUSBメモリとでは、基本的な使い方が異なるので、直接の比較対象にはならない。128GBの外付けSSDだと7千円前後くらいからあるので、Jump Drive P20は今回の値下げで、USBストレージとして最も高速な部類で、最も安価な製品の1つになったと言える。

 まず性能を見てみよう。ベンチマークとして、CrystalDiskMarkとATTO Disk Benchmarkを実施した。使用したPCはCore i7-5500U、メモリ16GB、Windows 10搭載のデル「Inspiron 15 7000」。ATTO Disk Benchmarkの方では、連続読み込み351MB/s、連続書き込み141MB/sと、特に書き込みが公称値をかなり下回った。一方、CrystalDiskMarkでは、それぞれ391MB/s、231MB/sと、やはり書き込みは公称値を下回るが、だいぶ近い結果が出た。

ATTO Disk Benchmarkの結果
CrystalDiskMarkの結果
CrystalDiskMark 0fillでの結果

 実際の利用シーンを想定し、496個で合計6.18GBのJPEGファイルをPCの内蔵SSDからUSBメモリにコピーしてみた。手元にあった一般的なUSB 2.0のメモリではコピーに14分20秒かかったところが、Jump Drive P20では60秒で終了した。ちなみに、このファイルは筆者がとある取材でソニーのミラーレス機「α6300」を使って1日で撮影した写真。こういったものを別のPCにコピーしたり、別の人に手渡したりということは、そこそこあるが、遅いUSBメモリではなるべくやりたくない作業も、高速製品ならストレスなくできる。

 現在、筆者のノートPCは、256GBの内蔵SSDの空き容量が16.5GBほどになっている。まだ、Windows 10 Anniversary Updateを適用していないのだが、それに際しては20GBほど空き容量が必要とのことで、いったん写真などのデータを外部ストレージに待避させる必要がある。それが億劫だったのだが、Jump Drive P20なら数分もあれば移動できる。

 この性能であれば、内蔵SSDの拡張ドライブとしてUSBメモリを使うということも、現実味のある話だ。本体の外に出っ張るので、そのまま本体をカバンなどに入れて移動させることはできないが、重量やサイズ的には一緒に持ち運んでも全く邪魔にならない。内蔵SSDの容量が足りなくなった場合、SSDの換装はいろいろと面倒だが、起動時はJump Drive P20を刺しっぱなしにしておき、データ保存先として使えば、容量の少ないメインSSDを補完するものとなる。

 ただし、ランダムアクセスはSSDより遅めなので、OSをインストールしてシステムドライブとして使うのは少々厳しいかもしれない。

 以上のように、Jump Drive P20 128GBは、ファイルの受け渡し以上に、メインデータストレージとしても活用できる製品だ。複数のPCで同じデータを利用したい時には、本製品を差し替えるだけで済むという、内蔵ストレージにはできない使い方もできる。また、暗号化ソフト「EncryptStick Lite」も利用できるので、セキュリティ面でも不安なく使うことができる。

 なお、セールに際しては、下記のページにて表示されるクーポンを利用することで割引が適用される。

※8月17日追記14時現在、Amazon.co.jp取り扱いの商品をカートに入れた後、「カートの編集」ボタンを押すと、クーポンが表示されるので、それをクリックすることで割引が適用となるようです。

Amazon.co.jpで購入
制作協力:マイクロンジャパン株式会社