西川和久の不定期コラム

4万円台でアクセサリ全部入り。Blackviewの12.2型タブ「MEGA 5」

 BlackviewはUNISOC T7300/12GB/256GBを搭載した12.2型Androidタブレット「MEGA 5」を販売中だ。編集部から実機が送られてきたので試用レポートをお届けしたい。

UNISOC T7300を搭載した12.2型Androidタブレット

 4月に12.2型の「MEGA 12」をご紹介した。価格の割にハイパフォーマンスで好印象だったが、今回は下位モデルに相当するMEGA 5の登場だ。

 パネル自体は12.2型と同じなのだが、SoCがUNISOC T7300、IP69K認証なし、背面カメラは1,600万画素、2スピーカー、5Gなし……など、内容的には結構大きく変わっており、よりメインストリーム向け的な構成となる。主な仕様は以下の通り。

Blackview「MEGA 5」の仕様
SoCUNISOC T7300。Cortex-A78/2.2GHz×2コア、Cortex-A55×6コア、GPUにMali-G57(950MHz)を内包。6nmプロセス
メモリ12GB
ストレージ256GB(UFS 3.1)+microSDカード(最大2TB)
OSDokeOS_P 5.0(Android 16ベース)
ディスプレイ12.2型IPS式(2,400×1,600ドット/16:10)、550cd/平方m、120Hz、236PPI、94.2%画面占有率、Widevine L1認証
ネットワークWi-Fi 6、Bluetooth 5.4
SIM2スロット(うち1つはmicroSDカードスロットと排他)
2G:B2/B3/B5/B8
3G:B1/B2/B4/B5/B8
4G TDD:B38/B40/B41
4G FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B26/B28A/B28B/B66
インターフェイスUSB Type-C、デュアル2Wボックススピーカー(Smart-K搭載)
カメラ前面: 1,300万画素/背面: 1,600万画素
GPSGPS(L1+L5)+GLONASS+Galileo+BeiDou
付属品キーボード付きケース、マウス(無線)、スタイラス2.0(USB Type-C充電式)+予備ペン先、有線イヤフォン、ACアダプタ、USB Type-Cケーブル
カラーバリエーションスペースグレー、アイスブルー
バッテリ/駆動時間10,000mAh(55W急速充電、6Wリバース充電対応)
サイズ/重量276.5×190.5×7.6mm/635g
AliExpress価格4万188円

 SoCはUNISOC T7300。6nmプロセスで、Cortex-A78×2コア、Cortex-A55×6コア、GPUにMali-G57(950MHz)の構成。MEGA 12ではMediaTek Dimensity 7200 5Gだったのでここはスペックダウンしている。

 メモリは12GB、ストレージは256GB(UFS 3.1)+microSDカード(最大2TB)。OSはAndroid 16ベースのDokeOS_P 5.0を搭載する。

 ディスプレイは12.2型IPS式で2,400×1,600ドット(16:10)、550cd/平方m、120Hz、236PPI、Widevine L1認証と、なかなか強力だ。

 ネットワークはWi-Fi 6、Bluetooth 5.4。SIMスロットは2つあり(内1つはmicroSDカードスロットと排他)、対応バンドは表の通り。5Gには未対応。そのほかのインターフェイスはUSB Type-Cとデュアル2Wボックススピーカー。カメラは前面1,300万画素、背面1,600万画素。

 バッテリは10,000mAh、55W急速充電に対応。10分の充電で最大40分のブラウジングが可能。OTG経由での6Wリバース充電にも対応しており、スマホやイヤフォンの充電にも使える。

 付属品は、キーボード付きケース(USB Type-C充電式)、マウス(無線)、スタイラス2.0(USB Type-C充電式)+予備ペン先、イヤフォン(有線)と変わらず豊富だ。強化ガラススクリーン保護フィルムの予備も入っている。

 カラーバリエーションはスペースグレー、アイスブルーの2色。サイズ7.6mm厚、重量635g。付属品も多く、これだけの性能、ディスプレイもなかなか良い……と、お買い得構成になっている。

 価格はAliExpressで4万188円となっており、ミドルレンジモデルとして昨年などと比較して高価だが、許容範囲内だろうか。

前面。パネル中央上に前面カメラ。縁は少し狭いだろうか
背面。カラーバリエーションはアイスブルー。右上にカメラ群
左側面/下側面。左側面に電源ボタンとスピーカーL。下側面には何もない
右側面にSIMスロット、USB Type-C、スピーカーR。上側面に音量±ボタン
カメラ。内側が実際のレンズ。外側は不明。なお、本機はフラッシュを搭載していない
SIM/microSDスロット。内側がSIM1、外側がmicroSDと排他のSIM2
付属品。左上の白い袋には交換用のペン先、ペン、イジェクトピン、USB Type-Cケーブル、イヤフォン(USB Type-C)、ACアダプタ(55W)、マウス。キーボード。下にケース
重量は実測で649g
ペン(スタイラス2.0)使用中。プリインストールされているマルチテックメモを使用。充電はペンの後ろ側、楕円のキャップを外すとUSB Type-Cのコネクタがある

 手元に届いたのはアイスブルー。派手な感じではなく落ち着いた(薄い)メタリックブルーだ。重量実測で649g、厚みが7.6mmなので持ち易い。個人差もあるだろうが、持つとギリギリ画面の縁に収まり、指が画面に触れることもない。

 前面はパネル中央上に前面カメラ。左側面に電源ボタンとスピーカーL。右側面にSIMスロット、USB Type-C、スピーカーR。上側面に音量±ボタンを配置。

 ディスプレイは16:10と縦でも横でも見やすく、視野角、コントラスト、明るさも良好。色は正しいものの少し地味(くすんだ)感じがしないでもないが、贅沢を言えばの範囲で実用上は問題ない。

 前面カメラは軽く使ったところWeb会議なら十分な画質。背面カメラもこのクラスとしては特に気になる部分はなかった。結構寄れるのでマクロ的に使用可能。

背面カメラ/写真モードで撮影。3,456×4,608ピクセル

 発熱は試用した範囲で特に気になることはなかった。サウンドは2スピーカーなので縦位置ではステレオ未対応。音質はクラス並みだがとにかくパワーがあり、ボリューム最大だと煩過ぎる音量となる。(ノートPCも含め)タブレットでこれだけの出力があるのは珍しいのではないだろうか。

Android 16ベースのDokeOS_P 5.0搭載

 初期起動時、ホーム画面は2画面。上から下へのスワイプで通知パネル、下から上へのスワイプでアプリ一覧。壁紙長押して壁紙変更、ボタン式/ジェスチャー式両対応など、基本Androidの操作と同じだ。特にDokeOS_P 5.0だからといって大きく変わる部分はない。

 ストレージは256GB中11.3GB使用。ディスプレイはWidevine L1認証なのを確認した。

ホーム画面(1/2)
ホーム画面(2/2)
通知パネル/クイックアクセス
設定/タブレット情報+ストレージ
Widevine L1認証

 モバイルネットワークは、手持ちのSIMの関係上、4G/データのみで通話は試せなかったものの、接続はOKだった。

 APNはいろいろ入っており、OCN Mobileで試したのだが、MEGA 12でも指摘した通り、APN自体はリストにあるものの、設定項目の多くが間違っている。ここは修正してほしい部分だ。

設定 > モバイルネットワーク > SIMカードと流量管理
設定 > モバイルネットワーク > NTT DOCOMO > アクセスポイント

 インストール済のアプリは、カメラ、カレンダー、システムスチュワード、ドライブ、フォト、マップ、マルチテックメモ、メッセージ、ユーザーのフィードバック、ワークスペース、引越しアシスタント、音声レコーダー、緊急情報、時計、設定、天気予報、電卓、電話、凍結室、連絡先、AIビデオ、AIトーク、AIミュージック、AI写真、Chrome、EasyShare、Files、Find Hub、FMラジオ、Gemini、Gmail、Google、Google One、Google TV、Meet、Playストア、Pop Games、SmartArt、SparkTube、Surfline、Tips、WPS Office、YouTube、YT Music。

アプリ一覧(1/2)
アプリ一覧(2/2)

 基本的にGoogle系のアプリ+AI系+WPS Office。FMラジオは76.0~108.0MHzと日本の周波数に対応。AI系アプリはサブスクしないと使えず、かつ縦表示固定のアプリが多かったのが残念だ。

 画面分割はもちろんだが、PCモードも搭載。Windowsっぽい感じで操作することも可能だ。付属のキーボード付きケースとマウスも基本これ用だと思われる。

FMラジオ。76.0〜108.0MHzと日本の周波数に対応
PCモード
AI Photos(縦位置固定でサブスク必要)

ほどほどのパフォーマンス!

 ベンチマークテストは設定のパフォーマンスモードをオフ。簡易式でGeekBench 6と(もうディスコンだが過去との互換性を考慮して)Google Octane 2.0の結果を掲載した。カッコ内はMEGA 12(MediaTek Dimensity 7200 5G)のスコアとなる。

 MediaTek Dimensity 7200 5Gと比較して、プロセッサ的には少し落ちる程度だが、Geekbench 6(Vulkan/OpenCL)は約半分。GPUが結構弱い(というよりMediaTek Dimensity 7200 5Gが強い)。ここをどう評価するか?となる。

 バッテリ駆動時間は、明るさ、音量共に50%。Wi-Fi接続でフルHD動画を連続再生したところ約9時間半でバッテリが切れた。製品ページには9時間/Wevブラウジング、9時間/動画再生、8時間/ゲーム、36時間/音楽再生、552時間/待機時間……とあるので妥当なところだろう。

GeekBench 6(Single-core/Multi-core)のスコアは893/2,111(1,102/2,690)
Geekbench 6(Vulkan/OpenCL)のスコアは1,558/1,590(3,358/3,382)
Google Octane 2.0のスコアは35,559(47,302)
8時間経過で残10%。9時間半少し手前で電源が落ちた

 以上のようにBlackview「MEGA 5」は、UNISOC T7300/12GB/256GBを搭載した12.2型Androidタブレットだ。キーボード、ペン、マウスなど付属品も豊富。パフォーマンスも実用上十分。特に不満に思う部分はない。

 円安が進んでいる上にメモリが高騰しているため、ミドルレンジとしては高くなってしまってるのはやや残念だが、このクラスのAndroidタブレットを探しているユーザーに使ってほしい1台といえよう。