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macOS Montereyの新機能「ショートカット」でMacの操作を自動化しよう!
2022年3月7日 12:40
最新のmacOS Montereyでは、ユーザーが頻繁に行なう操作を1クリックで実行できる「ショートカット」アプリが搭載されています。「ショートカット」アプリはiOSやiPadOSではすでに実装されているので、これでMacとも多くのショートカットを共用できます。ここでは「ショートカット」アプリの基本や、ショートカットの作成&活用方法を紹介します。また、無料のサンプルショートカットもダウンロードできますのでお試しください。
繰り返し行なっている操作は?
突然ですが、普段のMacの使い方を少し振り返ってみてください。Macをどのように使っているかは人によって異なるでしょうが、意外と同じ操作を繰り返し行なっていることに気づくと思います。
例えば、筆者の場合は、ネットで調べ物をする際には必ず「Safari」と「メモ」を同時に起動し、Split Viewで画面を2分割して、ウィンドウを左右に割り当てる……といった操作を毎回しています。
これが月に1度や2度ならば大した手間はかからないので面倒に感じません。しかし、毎日または1日に何度も繰り返す場合はどうでしょうか。数秒、数分の操作でも積もりに積もって、長期的にはかなりの時間を無駄にしていることになります。
macOS Montereyで新たに搭載された「ショートカット」アプリを使えば、こうした繰り返し操作の手間を減らし、ワンクリックするだけで実行できます。
Automatorが置き換わる
Macで操作を自動化すると聞くと、ワークフロー構築ソフトの「Automator(オートメータ)」をイメージする人も多いでしょう。Appleは将来的に「ショートカット」アプリへの統合を進める予定ですが、現時点では両方のアプリがMacに標準搭載されています。
機能的にはよく似ている「Automator」と「ショートカット」アプリの大きな違いは、Macで作成したショートカットは、iOS版やiPadOS版の「ショートカット」アプリでも共用できる点にあります。
また、これまで自分でイチからワークフローを構築するイメージの強かったAutomatorと比べ、「ショートカット」アプリではあらかじめ用意された多数のサンプルから自分の目的に合ったショートカットを直感的に選ぶことができます。
これにより、ややもすると難解なイメージのあった「Macの自動化」が誰でも簡単に始められる環境が整いました。
もちろん、これまでのAutomatorのように1つ1つのアクションを組み合わせたり、自分でスクリプトを書いて細かくカスタマイズする機能が「ショートカット」アプリにも搭載されています。
さらに、すでに「Automator」で作成したワークフローがある場合は、その多くをドラッグ&ドロップ操作で「ショートカット」アプリへと移行できるようになっています。
初めは「ギャラリー」を活用しよう
では、さっそく「ショートカット」アプリの使い方をみていきましょう。実際の手順は下に示しますが、まず初めは「ショートカット」アプリに用意されている「ギャラリー」を利用するのがおすすめです。
「ギャラリー」にはたくさんのショートカットのサンプルが登録されていますので、好みのものを選択して「ショートカットを追加」をクリックすれば、あっという間にショートカットが作成できてしまいます。
目的に合わせてカスタマイズ
「ギャラリー」からショートカットを追加できたら、次はそのショートカットを目的に応じてカスタマイズする方法についても覚えておきましょう。
「マイショートカット」に追加したショートカットをダブルクリックすると、ショートカットエディタのウィンドウが開き、そのショートカットを構成しているアクションが表示されます。
「最新の写真をメッセージで送信」の場合は、「写真」アプリの「最新の写真を取得」というアクションの次に、「メッセージ」アプリの「メッセージを送信」というアクションが組み合わさってできていることが分かります。
つまり、これを見れば「ギャラリー」に登録されているショートカットの構成要素であるアクションが上から下にどのように組み合わされ、データが受け渡されて処理されているかが分かるのです。
そして、それぞれのアクションの設定や数値を変更すれば、ショートカットを自分好みにカスタマイズできます。例えば、「最新の写真をメッセージで送信」のショートカットでは、写真の枚数やメッセージの送信先を変更可能です。
勘がいい方はすでに気づいたかもしれませんが、ここでアクション自体を変更することも可能です。ウィンドウ右にはアクションライブラリが表示されるので、ここからアクションを選択してドラッグ&ドロップで入れ替えたり、新たに追加したりすることができます。
「最新の写真をメッセージで送信」のショートカットの場合は、「最新の写真を取得」というアクションを「最新のビデオを取得」や「最新のスクリーンショットを取得」といったものに置き換えれば、ビデオやスクリーンショットを送ることが可能です。
このようにしてアクションの編集が完了したら、ツールバーの実行ボタンをクリックしてエラーが表示されないか確認し、問題があれば修正します。